砂漠だけど、砂漠だけじゃない!多方面の魅力を持つモンゴルの「ゴビ砂漠」

バヤンザク
photo by mongoliangobitour.com

続いてはうって変わって、生物の気配を全く感じさない荒涼としたバヤンザク。こちらもゴビの一部です。夕日があたると、炎のように赤く輝くことから「炎の壁」とも言われています。こちらは知る人ぞ知る「恐竜化石の聖地」のような場所。1923年、アメリカのアンドリュース隊が、ここで世界で初めて恐竜の卵の化石を発見したことは恐竜通の間では有名な話です。その発見によって恐竜が爬虫類の仲間で、卵を産むことで子孫を残すことが証明されたとのこと。太古に想いを馳せながら赤い岸壁の上に立つと、その壮大な時の流れに圧倒されそうになります。

 
バヤンザク2
photo by mongoliangobitour.com

バヤンザクでは卵の化石のみならず、約6500万年前まで生息していたといわれるタルボサウルスの骨格化石も見つかっています。現在は荒涼とした砂漠地帯ですが、その昔は大型恐竜が闊歩する、緑豊かな大地だったのですね。ちなみに運良く化石を発見しても、国外への持ち出しは禁止されているのでご注意を。

 
バヤンザク3
photo by mongoliangobitour.com

バヤンザクへの道の途中には、数千年前に描かれた岩絵も見ることができます。古来から人の住む土地でもあったことがわかります。

 
ゴビ砂漠5
photo by wikimedia.org

そしてこちらは「砂漠」のイメージにぴったりのホンゴル砂丘。このように一面が砂が覆われている場所は、ゴビ砂漠全体の10%ほどしかありません。ホンゴル砂丘はその中でも最も広く、最も美しいと言われ、鳴き砂丘としてもよく知られています。この他にもモルツォグ砂丘などがよく知られています。

 
ゴビ砂漠6
photo by wanderingasianguy.com

「砂漠の舟」らくだに乗って砂丘トレッキング。モンゴルのラクダはフタコブラクダ。アジア原産のフタコブラクダは割と珍しく、ラクダ全体の10%しかいないそうです。

 

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