宿そのものがデザイン作品!有名建築家が作ったホテル&旅館おすすめ5選 

世界的に知られた瀬戸内のアート拠点
ベネッセハウス(香川県・直島/安藤忠雄)

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香川県直島にあるベネッセハウスは、瀬戸内の自然と一体となった現代アートが楽しめる場所。マスタープランを世界的な建築家、安藤忠雄氏が手がけています。
 
メインとなる施設は、美術館+ホテル。ホテルは4タイプあり、「ミュージアム」は、なんと美術館の中。アートに一番近いホテルといえるかもしれません。島の一番高い場所に位置する「オーバル」は、渦を巻いたような不思議な外観。どちらも安藤氏の得意とするコンクリート打ちっ放しのデザインです。
 
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瀬戸内を一望できる「パーク」と波打ち際からわずか数歩の「ビーチ」は、安藤氏には珍しい木造建築。どの部屋の窓も大きく取られ、瀬戸内の景色を室内にダイナミックに取り込んでいます。
 
館内外のあちこちに作品が点在しているほか、どのホテルの、どの客室にも、本物の作品が飾られていて、まさにアート三昧。それらのアートを引き立たせる建築の妙を、ぜひ味わって。
 

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2015年12月開業 瀬戸内の海と一体となる全7室のオールスイート
瀬戸内リトリート 青凪(愛媛県・道後/安藤忠雄)

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目の前に広がる瀬戸内海と一つになれる宿「瀬戸内リトリート青凪」。
 
もともとエリエール美術館として一部公開されていたゲストハウスを、建築家の安藤忠雄氏自身がリノベーション。2015年12月、わずか7室のオールスイートとして生まれ変わらせました。
 
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朝、昼、晩と刻々と変わる瀬戸内の海を、ただひたすら眺め、ただひたすらに味わう。そのロケーションとして、これ以上ないほどの環境を提案した安藤氏の設計は、一切の無駄を削ぎ落としたミニマリズムの極み。空、光、水、緑といった自然の要素をうまく取り込んだ、超モダンなスモールラグジュアリーホテルです。
 
メゾネットタイプやフルフラットの寝湯を備えた半露天温泉付きスイートなど、客室タイプもいろいろ。わずか7室のゲストのために2つのプールや本格的なスパも備えてあって、この宿だけで極上ステイが完結します。ずっと滞在していたい。そんな気持ちにさせてくれるホテルです。
 

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今、注目の隈研吾がガラスと水をテーマに設計
ATAMI 海峯楼(静岡県・熱海/隈研吾)

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まるで海の上に浮かんでいるような、全面ガラス張りのダイニングスペース「ウオーターバルコニー」で知られる「ATAMI海峯楼」。
 
ここは、建築家・隈研吾が「ガラスと水」をテーマに設計した全4室の宿。ガラスと水盤を多用することによって、相模湾を見下ろす高台に位置しているにも関わらず、海がすぐそこにあるような、不思議な感覚が味わえます。
 
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なんと一部の廊下や階段までもがガラス製! あちこちに置かれたガラスのアートやオブジェ、また大広間に設えられた金の襖など、まるでアーティスティックな美術館を訪れたような驚きに満ちています。
 
この宿では館内探索は必須。特に前述の「ウオーターバルコニー」は、ほかではなかなか見られない非日常空間で、利用は1日1組だけ。波音をBGMに和食が楽しめる、贅沢なプライベートダイニングです。
 

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四季折々に変化する庭園と日本の建築美を味わう
三養荘(静岡県・伊豆長岡/村野藤吾)

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伊豆の山懐に抱かれるように佇む「三養荘」は、昭和4年に建てられた旧三菱財閥の三代目、岩崎久彌氏の別荘だった建物。旅館として営業を始めたのは昭和22年で、昭和63年には新館も完成。新館の設計は、文化勲章受賞者で「日生劇場」などで知られる村野藤吾氏が手がけています。
 
日本建築の伝統美を堪能できる本館と、端正な数寄屋造りの美しさに包まれた新館、どちらに泊まるかはあなた次第。好みに合わせた滞在が楽しめますよ。
 
敷地の広さはなんと約4万2000坪。客室は離れのようにゆったりと配置されていて、長い廊下がそれぞれをつないでいます。
 
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客室でくつろいでいても、廊下を歩いていても、窓に目をやれば、そこにはあふれんばかりの庭の緑が。京都の著名な庭師によって造られた庭は、四季折々さまざまな表情を見せてくれます。
 
この広大な庭と、その庭の美を取り込み、室内と一体化させた日本建築の伝統美を味わえるのが「三養荘」の魅力。館内ツアーや庭園ツアーも開催されています。
 

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客人をもてなす小布施の座敷
桝一客殿(長野県・小布施/ジョン・モーフォード)

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所縁ある葛飾北斎と特産の栗を活かした街づくりを進める小布施町。その核となるのが、「桝一客殿」のある、小布施堂界隈。
 
栗菓子を扱う「小布施堂本店」や造り酒屋の「桝一市村酒造本店」を中心に、「北斎館」や「高井鴻山記念館」などが集まるエリアで、ここの散策を目当てに小布施を訪れる人も多いとか。
 
そんな客人をもっともてなしたいという想いから生まれたのが「桝一客殿」。白い土壁。黒く光る甍の波。長野の砂糖問屋から移築した土蔵3棟と木造建築7棟で構成された宿は、街並みにしっくり溶け込んで、ずいぶん昔からそこに佇んでいるような顔をしています。
 
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しかし、宿に足を踏み入れると、館内は一転して、洗練されたモダン空間。
 
実は、この宿の設計は「パークハイアット東京」のインテリアを手がけたアメリカ人デザイナー、ジョン・モーフォード氏。黒と白の空間に淡い影を作る照明使いが絶妙で、この宿をより印象深いものにしています。
 
意表をつくのが各部屋に備えられたガラスの浴槽。温泉ではありませんが、浴槽をガラスでという発想に脱帽です。
 
食事は「寄り付き料理」、イタリアン、和食の3カ所のレストランからお好みでどうぞ。
 

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記事提供・協力:一休.com

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