ストーンヘンジ Stonehenge
ロンドンから西に位置します「ソールズベリー」という町の北西13kmぐらいにございます環状列石の「ストーンヘンジ」は、イギリス最大のミステリースポットとも言われています。
一見、昔誰かがただの石を置いていっただけの場所じゃないか?と思われる方も多いかもしれませんが、実際にこの場所に訪れると、想像以上に巨大な石で一箇所ではなく壮大な範囲で様々な場所に置かれているのです。写真だけでは感じることのできない新鮮な風が吹いている広大な丘陵地帯に圧倒されることは間違いないです。
この場所に到着しますと歴史資料館がございますので、そちらをご覧になりましたら草原が広がる一本道の方向へと進んで下さい。広々とした緑の丘に魅力を感じていると徐々にメインの巨大な石「ストーンヘンジ」が見えて参ります。これを真上から見下ろすと丸いサークルの形が浮かび上がってきます。
ストーンヘンジから外に伸びる氷河期の終わりに水が流れ出して作った溝は一年で一番長い日の夏至の太陽が登る方向に向いており、その逆を振り返ると一年で一番短い日、つまり冬至に太陽が沈む方向へ向いているそうです。古代の人はもしかしたらこの石を使って時間や方角などを割り出していたのかもしれませんね。
紀元前2500年から2000年頃の間に建てられたと考えられているこの巨大な石は現在のイギリス人、アングロ・サクソン人がこの島に移住した時にはすでに存在していたそうです。古代人がこの建造物を作った理由については、太陽崇拝や天文台、礼拝堂など様々な説が飛び交っているそうなので、きっとスピリチュアルな力が隠されているのかもしれません。1986年にユネスコの世界遺産に登録された見上げるほど大きなこの石に近づくと自分自身がとても小さく感じます。
ストーンヘンジから南に25マイルほどに行った場所にある"Avebury Stone Circle"も同じく世界遺産に登録されているまだ解明されていない巨大な石が立ち並ぶ幻想的な場所でございます。
先ほどのストーンヘンジよりも歴史は古く大きな円を描いたサークルは、直径427メートルで高さ6メートルの草に覆われた柔らかい多孔質の石灰石の堤と基本方位に4つの入口がある深い溝で構成されているようです。
北のサークルは直径96メートルあり元々は27個の石で構成されていましたが、現在は4個しか立っておらず、南のサークルは直径102メートルあり29個の石で構成されていましたが、現在は5個残っている状態です。
この美しい絶景を眺めていると遥か古代の情景が目に浮かんできて、非常に神秘的で神聖な場所であることが伝わってきます。