上からは、敷地内の様子も良く見えます。ヴェルサイユ式の庭園です。
上まで辿り着くと、そこは『眠りの森の美女』の世界。物語の各シーンが、この塔の一角にいくつも施されています。
こちらは王女が100年の眠りから目覚めたシーン。深い森に静かに建っていたこのユッセ城のようなお城の一角に、王女が眠っていたと、ペローは想像しながら執筆したのでしょう。
塔の見学が終わった後には、敷地内の礼拝堂や厩舎、また岩壁に掘られたワイン貯蔵庫など、まだまだ見学する場所があります。
ペローの童話の中で、王子と王女は礼拝堂で婚礼の儀を済ませたと書かれているのですが、おそらくこの礼拝堂のことを言っているのでしょう。
ユッセ城は、この地方の中心都市であるトゥールから車で約45分。交通機関の少ない不便な場所にあるため、既存のツアーに参加するのが便利かと思います。
ユッセ城からシノン城、アゼ・ル・リドー城、ランジェ城までそれぞれ15km程。仏語か英語ができる方は、タクシーを一日借りて、ゆったりと回るのも良いでしょう。ゆっくり見学するなら一日に二つ、早足になってもたくさん見たいという方は、このお城の多いこの地域では、一日三つのお城を見学することも可能です。
是非、フランスのロワール古城巡りを楽しんで下さい。
<以下は、2015年5月現在の情報となります。>
料金:大人(16歳以上)14ユーロ
小人(8歳~15歳) 4ユーロ
小人(7歳以下) 無料
開館時間:2/15-3/31 10時-18時
4/1-9/30 10時-19時
10/1-11/8 10時-18時
*11月中旬から2月中旬までは閉鎖となるためご注意下さい。