アブ・シンベル神殿はエジプト南部、スーダンとの国境近くにあるヌビア遺跡。
ヌビア遺跡とは、エジプト南部のナイル川流域にある、古代エジプト文明の遺跡の総称で、アブ・シンベル神殿の建造主は古代エジプト第19王朝のファラオ「ラメセス2世」(在位:紀元前1290 - 紀元前1224年、または紀元前1279 - 紀元前1212年)だと言われています。
photo by privatetoursinegypt.com
アブ・シンベル神殿は、元々は砂岩でできた岩山を掘り進める形で作られた岩窟神殿ですが、1960年に始まったアスワン・ハイ・ダム建設計画の水没の危機から守るため移築されました。
この大規模な移設工事がきっかけとなり、遺跡や自然を保護する世界遺産が創設されました。
元通りに移築された神殿では、年に二回、古代エジプト時代と同じ現象が起こります。
朝日が、神殿の奥にまで差し込み、神々とラメセス2世の像を、スポットライトのように照らし出すのです。
この神秘的な光景を見る為に、この現象が起こる日は、世界中からより沢山の観光客が集まります。
その治世において、エジプトはリビア・ヌビア・パレスチナに勢力を伸張し、国を繁栄させたラムセス2世による作品であるアブ・シンベル神殿。
偉大で厳かな雰囲気を感じることができます。
photo by egyptguruguru.ninja-web.net
世界遺産が創設されるきっかけになった「アブ・シンベル神殿」。
古代エジプトの神秘を感じに行きたいですね。