洞窟の周りには、たくさんろうそくがささげられています。献金をして、ろうそくを買い、マリアさまに御捧げするのも、良い記念です。
ルルドの水は無料で、たくさんの蛇口があり水は自由に汲めるようになっています。持ち帰るのに、水が重いと思われる時は、水を送る場所が横にありますので、それを利用するのもいいでしょう。
川を挟んで、洞窟と教会を眺めながら、祈ることも心が洗われる体験です
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このルルドでは、毎日、ろうそく行列というものがなされています。ロザリオの祈りを世界各国の言葉で唱えながら、ろうそくをもって行列をするのです。日本語で「あめのきさき」として親しまれている聖歌は言葉の壁を越え、世界中の国の人々が聖母をたたえて声を合わせ歌います。「アベマリア」の歌詞のとこで、ろうそくを高く上げます。夕暮れから夜にかけてこの美しい光景は息をのむほどで、人々の信仰による深い一致を感じさせます。
2泊以上宿泊するなら、一日目はこのロザリオ行列に自ら参加して、歩くこと。2日目は、教会の2階から眺めることをお勧めします。全く違う視野が広がり感動します。このろうそくは、通りの売店で買うことが出来ます。行列に参加した後は記念として持ち帰ることが出来るので楽しみの一つです。
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ルルドを訪れた際、忘れてはいけないことはこの泉からひかれている「ピシン」と言われている沐浴施設に行き、泉に浸かることです。早めにいかないと時間制限があるため、せっかくフランスまで行ったのに、泉に浸かれないことになるので注意しましょう。泉に浸かるまでの間、「ロザリオの祈り」を唱えながら待ちます。泉に浸かった後の不思議な体験ですが、水滴を拭かないのに、泉から上がったら、さらっと渇いていることです。これはちょっとした不思議な体験ですので、心にとめておくといいでしょう。
この川はベルナデッタが初め行こうと思った川だと思うと、思いは150年前へと旅立ちます。
またカルメル修道会というカトリック教会では有名な修道会が、ルルドにもあります。裏手に回って少し歩きますが、そこの修道院のチャペルで祈るのも貴重な体験です。チャペルの真正面にルルドの洞窟と教会が見えます。ここも地元の人しか訪れない穴場と言えます。時間が合えば、生涯をそこで生きるシスターたちの祈りの聖歌を聞くことが出来ます。
ベルナデッタとルルドを有名にしたもう一つの出来事は、ベルナデッタのお墓を開いたとき、彼女のご遺体が死んだときそのままの姿で残っていたこともあります。この美しい姿は、ルルドを離れ、彼女が入会して生涯を過ごした、ヌベールの愛徳姉妹会の修道院のチャペルで、逢うことが出来ます。少し遠いですが、せっかくここまで来たのですから、ベルナデッタに会いに行くことをお勧めします