聖母マリア様の泉「命溢れる泉ルルド」

ルルド

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パリからTGVに乗って揺られることと約6時間、フランスとスペインとの国境になっている、ピレネー山脈のふもと、フランスの南西部のオート・ピレネーの小さな町にカトリック教会の世界的巡礼地「ルルド」の街はあります。この小さな街には世界中から年間5-600万人の巡礼者が訪れ、ルルドの駅から人々の流れに沿って歩き始めると、マリア様をはじめとしたお土産店が立ち並び、さらに行き着くと、大きな門があり、繊細ながらも壮大で美しい教会が目に飛び込んできます。

 
ルルドの貴婦人
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ルルドは、1859年2月11日に「ベルナデッタ・スビルー」という14歳の貧しい少女のもとに、美しい貴婦人が18回にわたり出現したことに始まりました。
 
当初、この美しい貴婦人がだれなのか、ベルナデッタにはわかりませんでした。ただベルナデッタは、この貴婦人と共にロザリオの祈りを行ない(ロザリオはカトリックの伝統的な祈りです)、様々なメッセージの中で貴婦人は「泉に行って顔を洗いなさい」と言いました。

 

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ベルナデッタが川に行こうとすると貴婦人は、彼女を止め洞窟の下を指差しました。この貴婦人が立っていた洞窟は、マッサビエルの洞窟です。

 
ルルドの泉

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貴婦人の言葉の通り、ベルナデッタが洞窟の底を掘ると、なんと泉が湧きだしました。そこから湧き出た水は、多くの病を癒し、多くの奇跡が起きました。この奇跡の泉は150年たった今も湧き続けたくさんの人が癒されています。

 


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そう、ベルナデッタが出会った貴婦人こそ、聖母マリアだったでした。しかし人々はベルナデッタのことを信じてはいませんでしたので、町の神父様はベルナデッタに貴婦人に名前を尋ねるように言いました。ベルナデッタが尋ねると貴婦人は、その地方の言葉で「私は無原罪の御宿りです(私は原罪なく宿ったものです)」と答えました。
 
この初めて聞く言葉を忘れないように道々唱えながら教会に戻り、神父様に告げます。この言葉に神父様は驚きます。それは、ほんの4年前にカトリック教会の教えとして定められたばかりの言葉で、「聖母マリア」を表す言葉でした。田舎の無学な少女が決して知るはずのない言葉でした。
 
その言葉を聞いたとき、ベルナデッタに現れた貴婦人は聖母マリアであるということが証明されたのでした。白い衣に青い帯を締めた姿で現れた美しい姿が、ルルドの中央にご像として立っています

 

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