絵画のような美しきトスカーナの絶景!イタリアの世界遺産「オルチャ渓谷」

ピエンツァの街の雑貨屋
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ピエンツァは、15世紀の教皇ピウス2世の故郷でした。
その故郷があまりに貧しい村だったため、理想郷に作り変えようと決心し、芸術家ロッセッリーノがその責任者として抜擢されます。
街の名前は元は「コルシニャーノ」でしたが、ピウス2世にちなんで「ピエンツァ」と改名されました。
しかしこの理想の街づくりは、町が完成する前にピウス2世が死んでしまったため、計画は中断し、再開されることはありませんでした。
ピエンツァはしばらく、人々に見捨てられた街のようになってしまったこともあってか、人口も少なく、交通も非常に不便な場所にあります。

 

オルチャ渓谷の風景
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ピエンツァの丘の上からは雄大なオルチャ渓谷のパノラマを眺めることができます。

 

オルチャ渓谷のオリーブ畑
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ピエンツァの旧市街からオルチャ渓谷を見下ろしていると、下まで降りてみたい気分になります。
街から下に降りるには、パノラマスポットであるカセッロ通りの、下にある車道を右手の方に、車道に沿って降りることができますし、また、町のふもとにある教会に行くなら、そのまま教会前の道を降りて行けます。
しかし、すぐ目の前に見える丘陵地ですが、オリーブ畑が広がり、突っ切る事ができないので、迂回しながら向かうため辿りつくのは思ったよりも大変です。

 

オルチャ渓谷の絶景
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下に降りてみると、まるで絵画の中に入り込んだかのような景色に思わず息をのみます。
周りには人影が一切なく、弱く、時に強く、吹く風が鳴らす、葉擦れの音が静かに響きます。

 

オルチャ渓谷から見るピエンツァ
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イタリアには数多くの素晴らしい観光地がありますが、トスカーナの雄大で心癒される景色をご覧になってみてはいかがでしょうか。

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