さらに進んでいくと、こんどはやや低めのドーム上の洞窟の入り口が現れます。低めといってもまだかなりの高さがありますね。
同じ入り口を反対側から見たところ。真の暗闇とはこのことを言うのでしょうか。これはちょっと怖いかも。深い闇に吸い込まれてしまいそうです。
さすがにこの先は気楽には立ち入れないエリア。実はこの暗闇の先の主人は「コウモリ」たちなのです。コウモリの「ヨーロッパ三大コロニー」の1つであるデヴェタシュカ洞窟には、3万匹のコウモリが生息していると言われ、保護活動もしっかり行われています。洞窟内に流れている川はこの暗闇の先から流れてきており、洞窟がまだまだ奥まで続いていることがわかります。人間に公開されている場所はほんの一部分なのです。
所々で見受けられる人工的な建造物の数々。それなりに古いもののようですが、これはいったい何なのでしょうか・・・
実は東西冷戦時、デヴェタシュカ洞窟は東側陣営の軍事兵器の保管場所だったのです。そのせいもあってか、近年まで付近の住民さえ知らない秘密の場所だったそう。冷戦集結後はその役目を終え、ひっそりと元の洞窟に戻っていったのですね。