世界で最も訪問された観光スポット1位に輝いたイスタンブールの「グランド・バザール」

グランド・バザール Grand Bazaar

グランド・バザール
photo by Dmgultekin

異国情緒あふれる街、トルコのイスタンブール。そのエキゾチックな雰囲気がギュッと凝縮されたような巨大市場「グランド・バザール」は、TIME紙による2014年度「世界で最も訪問された観光スポット」に選ればれた大人気のスポットです。

 
グランド・バザールの全景
photo by Sinan Doğan

日本では「グランド・バザール」という通称のほうが知られていますが、この市場の正式名称は「カパル・チャルシュ」。トルコ語で「屋根付きの市場」という意味です。コンスタンティノープル(イスタンブール)を攻略してビサンチン帝国の時代を終わらせた、オスマン帝国7代目スルタン、メフメト2世の命により1461年に完成しました。この時に造られたバザールの中心部はイチ・ベデステン(オールド・バザール)と呼ばれています。16世紀のスレイマン大帝の時代になると、イチ・ベデステンを囲むように市場は大幅に拡張され、現在のような形になりました。東京ドームをひとまわり小さくしたぐらいの広さです。

 
グランド・バザールのゲート
photo by Farouq Taj

場所はイスタンブール旧市街、ブルーモスクやアヤ・ソフィアが建つスルタン・アフメット地区の西側になります。大きな市場なので、入り口となる門は21カ所もありますが、1番ゲートと書かれているので覚えやすい「ヌルオスマーニエ門」や、トラム(路面電車)の駅から近いベヤジット門が便利です。

 
グランド・バザールの風景
photo by Evan Chakroff

グランド・バザールは60以上の通りと5,000以上の店舗を持つ世界最大級の屋内商業施設です。地元の方の普段使いの市場から、観光客向けにシフトしてしまっている感は否めませんが、それでもなお訪れる価値のある魅力あふれるスポットであることには変わりありません。

 
グランド・バザールの噴水
photo by alexeyklyukin

グランド・バザール内にはお店だけでなく、2つのモスク、4つの噴水、2つのハマム(トルコ式入浴施設)など、歴史的にも価値のある見所ポイントがあちこちに。お買い物をしなくても十分に楽しめます。

 

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