出雲大社の神在祭
旧暦10月。それは全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月です。
他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが、逆に出雲地方では神在月と呼びます。
神迎神事 神迎祭
[youtube][/youtube]神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。
まず旧暦10月10日、日本全国の八百万の神は、稲佐の浜から出雲の地に入られます。
国譲り神話の舞台でもある稲佐の浜で、神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)が行われます。
神事が終わると、神籬は両側を絹垣で覆われ、龍蛇神が先導となり、高張提灯が並び奏楽が奏でられる中、参拝者が続き、浜から出雲大社への「神迎の道」を延々と行列が続きます。
神在祭
全国の神々は旧暦10月11日から17日まで7日間、出雲の地で神事(幽業、かみごと)を行われます。神事とは、人には予めそれとは知ることのできない人生諸般の事などを神議り(かむはかり)にかけて決めること。
男女の結びもこのときの神議りであると言われています。
縁結大祭
縁結大祭は、様々な縁結びの神議りが行われる神在祭中の日のお祭りに併せ、執り行われます。
祭典では、大国主大神をはじめ全国より集われた八百万の神々に対し、世の人々の更なる幸縁結びを祈る祝詞が声高らかに奏上されます。
なんと出雲大社への事前申込をすれば参拝することが可能です。申込方法は出雲大社のホームページで公開されていますが、毎年往復はがきでの応募の形式になっています。
神等去出祭
旧暦10月17日夕刻4時、出雲大社境内にある東西の十九社にあった神籬が絹垣に囲まれて拝殿に移動されます。
拝殿の祭壇に2本の神籬、龍蛇、餅が供えられ祝詞が奏上され、1人の神官が本殿楼門に向かい門の扉を三度叩きつつ「お立ち~、お立ち~」と唱えます。この瞬間に神々は神籬を離れ出雲大社を去られます。
出雲大社の神在祭が終わると、引き続き松江の佐太神社で神在祭があり、斐川町の万九千神社より神々はそれぞれの国へ還られるといいます。
また出雲大社では、旧暦26日にも神等去出祭を執り行います。この祭典は、神様が出雲の地を去られたということを大国主大神に報告する儀式で、本殿前で神官一人が行う小祭です。
全国の八百万(やおよろず)の神々が集まる出雲。
ぜひ日本の古くからの伝統儀式に参加しにいきたいですね。
■神在祭のスケジュール 11月21日(土)夜 ~ 11月28日(土)まで
11/21(土) 神迎神事 (稲佐の浜) 午後7時
ご神幸
神迎祭 (神楽殿)
11/22(日) 神在祭 (御本殿) 午前9時
龍蛇神講大祭 (神楽殿) 午前11時
11/26(木) 神在祭 (御本殿) 午前10時
縁結大祭 (御本殿)
11/28(土) 神在祭 (御本殿) 午前10時
縁結大祭 (御本殿)
神等去出祭 (拝殿) 午後4時
11/22~11/27の夜 夜神楽祈祷 (神楽殿) 午後7時
出雲のツアー情報をチェック!