バウアー・イル・パラッツォ Bauer Il Palazzo
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シェイクスピアの「ヴェニスの商人でもお馴染みのイタリア有数の大都市、ヴェネツィア。
中世にはヴェネツィア共和国の首都として栄えた都市で、「アドリア海の女王」「水の都」「アドリア海の真珠」などの別名をもっています。
車が通ることを禁止されているので、主な交通手段は徒歩か水上のゴンドラ(またはボート)です。
ヴェネツィアは大小さまざまな運河が街中に張り巡らされていることでも有名であります。
運河には大小無数のアーチ状の橋がかかり、そこから運河に沿うように、あるいは建物の間を縫うようにして無数の狭い道路が迷路のように張り巡らされています。
数ある運河の中でも最大級といわれるグランド・カナルのほとりに位置しており、しかも近くにサン・マルコ広場もあるという街の繁華街にたたずむゴシック教会のようなホテル、それこそが「バウアー・イル・パラッツォ」です。
オーナーであるフランチェスカ・ボルトロット・ポッサティはヨーロッパの美術とアンティークの知識を持っており、復元された漆喰壁や天井の騙し絵、木工細工、シルクの壁紙、伝統的な織物を使用した巧みな内装デザインをこのホテルに再現し、他とは違った味わいを加えたのです。
ホテルに入ると静けさと重厚感が漂います。
ホテルスタッフがコンシェルジュ サービス、ツアー / チケット案内、ランドリーなどをサポートします。
また、運河沿いのキャンドルライト・ディナーやテラスでのタンゴレッスンも手配しています。
ジュデッカ島にある姉妹ホテル、パラディオの充実したスパ施設も利用できます(2つのホテル間の無料シャトルサービス有)。
バウアー・イル・パラッツォは、先にご紹介した「バウアー・ロテル」の姉妹ホテル。様々なタイプのお部屋がありまして、まずは「ロイヤル1ベッドルームスイート」です。
このお部屋にはキングベッドが1台設置されておりまして、窓からは運河を眺めることができ、バルコニーもあります。
内装はヴェネツィアンスタイルとなっており、まるで白亜の宮殿のようです。
同じヴェネツィアンスタイルであっても、「デラックス1ベッドルームスイート」は一味違います。
内装は白ではなく赤を基調としておりまして、非常にロマンティックなお部屋となっております。
窓からはコートヤード、もしくは通りを見ることができます。
客室にはミニバー、室内金庫、衛星放送チャンネル、無料の新聞をご用意しております。
無線の高速インターネットアクセスもご使用いただけます(有料)。
より眺望を重視したいのであれば、「グランドカナル1ベッドルームスイート」でしょう。
キングベッドが1台設置されており、バスルームはなんと大理石となっております。
ジャグジーもありますが、何といってもグランド・カナルを一望できる眺望がおすすめです。
「デ・ピシス・レストラン」は、旬の食材を使ったイタリア料理はもちろん、国際色豊かな料理を堪能できます。
眺望の良いところで料理を堪能したいのであれば「セッティモ・シエロ・ラウンジ」はいかがでしょう。
グランドカナルの上にせり出したラウンジからは、街を一望することができます。
ヴェネツィアで最も高いところにあるラウンジで、朝食やカプチーノを堪能できます。
朝日に輝く海とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を望む大パノラマを堪能し、その前を悠然と通過する豪華客船の数々も楽しめます。
ヴェネチア観光に疲れたなら、マッサージ、ボディー トリートメント、フェイシャル トリートメントをお楽しみいただけるフルサービススパでおくつろぎください。
レクリエーション設備として、屋外スパ用浴槽、サウナ、スチームサウナが備わっています。
特に街を一望できる屋外スパ用プールはお勧めです。
ヴェネチアは街全体が観光名所のようなところで、目的を持たずにプラプラと歩くだけでも水路あり、橋あり、お店ありで十分に楽しい街です。
このカナル・グランデ大運河をゴンドラやヴァポレットに乗ってヴェネチアの街を満喫するのもいいでしょう。
その中でも有名なところやおすすめをご紹介いたします。
ヴェネツィアの中心であり、玄関口となるのが本島の湾に面したサン・マルコ広場です。
ホテルから歩いて3分という距離にあります。
1000年も前からベネチアの暮らしの中心にある広場で、周りを取り囲むバールやレストランのオープンな席が用意され、音楽の生演奏が行われています。
サン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、新政庁、時計塔に囲まれたこの広場は世界で最も美しい広場ともいわれ、世界から観光客が集まります。
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福音記者マルコにささげられた聖堂、サン・マルコ寺院です。
9世紀にエジプトから運ばれた聖マルコの遺体を納めています。
内部はみごとなモザイク画で装飾され、ビサンチン美術の影響が多く見られます。一番奥の主央祭壇の後ろには黄金の祭壇画「パラ・ドーロ」があり、聖人像が七宝や、黄金、無数にはめ込まれたの宝石によって描かれています。
バロック様式の美しい造りと、大きなクーポラが特徴的なサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会です。
この教会はペストの疫病を治まったとき聖マリアに感謝する目的で、1630年に建設されました。
内部にはティツィアーノの「聖マルコと書聖人」、ティントレットの「カナの結婚」といった名画があります。
対岸からみるクーポラはまさにヴェネツィア風景の代名詞ともなっている景観で、多くの有名風景画に姿が残されています。
スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ、16世紀に建てられたルネッサンス様式の建物です。
スクオーラとは、ヴェネチアでさまざまな形をとった、一般信徒の(出身地や職業人による)組合で、聖堂とは違い、一人の守護聖人を祀った建物を建設しました。
内部にはティントレットが20年の歳月をかけて完成させた56枚もの絵画がありました。
天井には旧約聖書の世界を描いた21枚の絵画。
広間に置かれている鏡を借りて鑑賞することができます。
絵画に埋めつくされ、重厚感と高貴な雰囲気が漂います。
絵を守るためステンドグラスさえも布で覆われ、主役は絵なのだと主張していました。
ガイドブックには小さくしか乗っていませんが、是非とも見学して欲しい場所です。
優雅なヴェネツィアを味わうことができる「バウアー・イル・パラッツォ」。ぜひヴェネツィアに滞在の際は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?