ゼンパー・オーパー
ドイツ東部ザクセン州の州都であるドレスデンには、『ゼンパー・オーパー』の愛称で親しまれているザクセン州立歌劇場(旧称:ドレスデン国立歌劇場)があります。設計者であるゴットフリート・ゼンパーの名前を冠したこの歌劇場が建設されたのは19世紀のこと。歴史を感じさせる堂々たる外観でありながら、その内部はとても煌びやかで見た人に感動を与えてくれます。度々の火災や戦災での消失を乗り越え再建し、現在でも世界屈指のオペラ歌劇場として世界中の人々から愛されています。
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これは建築者ゴットフリート・ゼンパーの写真です。ゼンパー・オーパーは1838年から1841年にかけて、ザクセン王国(現ザクセン州)の首都ドレスデンの旧市街にオペラ劇場として建築家ゴットフリート・ゼンパー氏によって設計建築されました。19世紀ドイツを代表する作曲家であり、指揮者のリヒャルト・ワーグナーは1843年から1849年までこの劇場で指揮者を務め、彼が作曲した有名なオペラ『タンホイザー』などが初演された場所でもあります。
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こちらがゼンパー・オーパーの外観です。堂々たるたたずまいでドレスデンの中心に建っています。入口の上部には精巧な装飾もされており、19世紀の技術の高さを思い知らされます。建物の手前の広場には、ゼンパー・オーパーの発注者でもあるザクセン王ヨハンの騎馬像もあります。
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こちらはゼンパー・オーパーの内部です。外観とは打って変わって、ため息が出るほど美しく『宝石を散りばめたよう』といわれるほどです。赤い絨毯に豪華なシャンデリア、大理石の柱に無数の壁画が優美さを引き立てます。宮殿のようでありながら、宮殿よりも落ち着いた色調なので煌びやかながらもどこかシックな雰囲気です。
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こちらはオペラなどを鑑賞する客席の写真です。まるで『マリー・アントワネット』の世界にいるかのような豪華絢爛な客席は、足元から天井までどこを見ても声を失うほどの美しさです。