横断検索系旅行サイトまとめ 2020

横断検索系旅行サイトとは？

まず、「横断検索系旅行サイト」とは、ホテルや旅館などを検索し、格安で宿泊先や航空券などを予約できる旅行サイトのことです。

ここまでは、「格安系旅行サイト」とほぼ同じと言えるかもしれません。

では、どこが違うのかというと、「横断検索」という言葉から想像できるように、横並びに検索結果を閲覧できると言うところに大きな違いがあります。

「横断検索」は、メタ検索またはメタサーチなどと言われることもあり、複数の検索エンジンを同時に検索できます。

つまり、「横断検索系旅行サイト」であれば、一度の検索で、自分にぴったりの旅行・宿泊プランを他のプランと比較できるということです。

目的地がはっきりしている場合には、この「横断検索系旅行サイト」をうまく利用すると、最も安い宿泊先や航空券などを検索して比較できるため、とても便利です。

横断検索系旅行サイトの一覧

日本で「横断検索系旅行サイト」と呼ばれている代表的なサイトには、下記の8つがあります。

1）trivago
2）トリップアドバイザー
3）トラベルコ
4）フォートラベル
5）LINE トラベルjp
6）ホテルズコンバインド
7）KAYAK

それぞれのサイトについて、具体的に見て行きましょう。

「trivago」について

「trivago」は、ドイツに本社のあるtrivago N.V.の運営する「横断検索系旅行サイト」で、2012年にエクスペディア・グループに買収され、グループ会社になりました。

しかし、この「trivago」では、その後も比較対象にエクスペディア・グループ以外のホテル予約サイトを含めています。

このサイトを運営する「trivago N.V.」は、2016年にナスダックに上場し、現在では地域別にローカライズされた51のtrivagoウェブサイトを運営しています。

このサイトでは、250以上の宿泊予約サイトから横断的に検索でき、同じ地域の宿泊施設だけでなく、同じ部屋・プラン毎の料金を一度の検索で比較できます。

なお、2010年より、「trivago.jp」により日本語対応サービスが開始されました。

「トリップアドバイザー」について

「トリップアドバイザー」は、アメリカのTripAdvisor,Inc.が運営する「横断検索系旅行サイト」で、ホテル・宿泊施設や旅行について、価格比較や口コミなどを閲覧できます。

2005年にエクスペディア・グループの1つとなりましたが、2011年に再度、独立し、アメリカをはじめとする世界規模のサイトを展開しています。

現在は、「トリップアドバイザー」のウェブサイトおよびアプリの運営に加えて、23の旅行ウェブサイトを運営しています。

以前は、旅行口コミサイトとして知られていましたが、エクスペディア・グループからの独立を機にメタサーチとしての検索機能が強化されています。

なお、2008年より、「トリップアドバイザー」の日本語版が開始されました。

「トラベルコ」について

「トラベルコ」は、株式会社オープンドアの運営する「横断検索系旅行サイト」です。

1997年より運営され、サイト上では、「トラベルコちゃん」が公式キャラクターとして使用されています。

国内外500以上の旅行サイトを一度に検索することができ、サイト内は、国内外に関する旅行記事も多く、旅情報の「旅行ガイド」の配信もあります。

ホテルや旅館のほかに、キッチンや家電製品が装備されている民泊物件などを一括比較することもできます。

サイト内の情報が整理されているため、使いやすいとの高評価がつけられているサイトの1つです。

なお、「人気ランキング」「人気急上昇」「おすすめ情報」などのコーナーもあるので、これらの情報を参考にしてみてもよいでしょう。

「フォートラベル」について

「フォートラベル」は、「価格.com」のサイトで知られる株式会社カカクコムの子会のフォートラベル株式会社が運営している「横断検索系旅行サイト」です。

フォートラベル株式会社では、下記の2つをビジョンに掲げています。

1）「旅行における価値あるサービスを網羅する存在へ」
2）「ユーザー本位の価値あるサービスを創造しつづける」

この会社では、株式会社カカクコム・グループの一員として生活者視点の新しい価値を提供し、日々の生活を豊かにすることを目指しています。

なお、「フォートラベル」は、旅行口コミサイトの中では日本最大級と言われており、旅行者の口コミやランキングなどから人気の観光スポットに関する情報を入手できます。

このサイトには、親会社である「価格.com」の検索技術が駆使されているため、最も安い宿泊先が選択しやすく、サイト内も比較・検討しやすいようデザインされています。

「LINEトラベルjp」について

「LINEトラベルjp」は、LINEアプリの出資企業である株式会社ベンチャーリパブリックの運営する「横断検索系旅行サイト」です。

元々は、2001年にトラベル・シーオージェーピー株式会社が「Travel.co.jp」というサイト名で運用していました。

その後、2009年に「Travel.jp」にサイト名を変更し、2018年にLINEの運営する「LINEトラベル」とのサービス統合が行われ、「LINEトラベルjp」として新たにスタートしました。

国内宿泊については、旅行代理店やオンライン旅行会社の19サイトを、海外ホテルについては、国内外のオンライン旅行会社の9サイトを横断検索できます。

また、サイト内で、国内の往復航空券を「空の最安値」で、国内外のパッケージ-ツアーを「旅の最安値」で、現在の航空券の最安値や空席情報を「国内航空券リアルタイム検索」で、それぞれ比較・検索することができます。

なお、フライトサーチの予約には「Call to Book」機能があり、オンラインで予約するだけでなく、電話による予約にも対応しています。

「ホテルズコンバインド」について

「ホテルズコンバインド」は、オーストラリアのシドニーに本社のあるHotelsCombined Pty Ltdの運営する「横断検索系旅行サイト」で、ホテルクラブに勤務した経歴のある3人の青年がホテルサイトを作成したことに由来しています。

現在、この会社は、ブッキング・ホールディングス傘下のKAYAKの一部門となっています。

このサイトは、120通貨、39言語の取り扱いがあり、220ヶ国以上に配信され、100以上の旅行サイトやホテルチェーンサイトの料金プランを比較・検索できます。

なお、「ホテルズコンバインド」には、下記の実績があります。

1）TRAVELtechの「Website of the Year」を受賞（2010年）
2）デトロイト・トウュ・トーマツ「Technology Fast 500 Asia Pacific Ranking」で9位（2010年）
3）アメリカ「Frommers.com」旅行ウェブサイト部門でトップ10入り（2010年）
4）アメリカ「Technology Fast 50 Program」オーストラリア企業部門のトップ10入り（2011年）
5）イギリス「インデペンデント」最も節約できるウェブサイトの1つ（2011年）
6）アジア音楽授賞式「Mnet Asian Music Award」公式スポンサー（2016年）

このサイトは、知名度の上昇に伴い、世界的にホテルの最安値を検索できる「横断検索系旅行サイト」として欠かせない存在となっています。

「KAYAK」について

「KAYAK」は、アメリカのコネチカット州に本社を置くKAYAK Software Corporationが運営する「横断検索系旅行サイト」です。

2009年には、「TIME」誌で、50の最高ウェブサイトの1つとして評価されました。

しかし、この会社は、2012年にプライスラインドットコムに買収され、現在は、親会社の組織変更に伴いブッキング・ホールディングスの子会社となっており、下記の6つの旅行検索エンジンを傘下としています。

1）「ホテルズズコンバインド」
2）「soodoo.com」（ドイツの旅行検索エンジン）
3）「checkfelix.com」（オーストリアの旅行meta検索エンジン）
4）「momondo」
5）「Cheapflights」
6）「Mundi」（ブラジルの旅行メタ検索エンジン）

この「KAYAK」は、2019年には欧米を中心にアメリカで広く利用され、世界73ヶ国以上、約20言語にて運営されている「横断検索系旅行サイト」となっています。

まとめ

いかがでしたか。

「横断検索系旅行サイト」といっても、それぞれのサイトによって、いろいろな特色があることがわかりました。

どの旅館やホテルが最も安いのか、どの航空券が最も安いのか、一度の検索で比較・検討できるのは「横断検索系旅行サイト」の最大のメリットです。

各サイトの特徴なども確認しながら、サイト内の旅行に関する情報をじっくり比較研究し、ステキな旅行を計画しましょう。