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はじめに
海外旅行をするとき、「パスポート(旅券)」は、一番大切なものと言ってもいいでしょう。
ドラマや映画で観たことがあるかもしれませんが、旅行中もパスポートをなくさないように気をつけないと、帰国できないということもありえます。
そんなパスポートにも有効期限があり、残存有効期限が一定の長さを切ってしまうと出国や入国をできない場合もあります。
今回は、「パスポート(旅券)について」ご紹介いたします。
パスポート(旅券)とは?
そもそも、「パスポート(旅券)」とはなんでしょうか?
パスポートは、日本語では「旅券」と表現されます。
このパスポート(旅券)ですが、海外への渡航者の国籍やその他の身分に関する事項を証明するとともに、渡航先の外国官庁に渡航者の人身保護を依頼するために出国者の属する政府によって発行される渡航文書のことです。
このパスポートは、国際移動をする場合に必ず必要なもので、標準文書は、「ICAO(国際民間空港機関)」において標準化制定されています。
パスポートには渡航者(保持者)の身分事項として下記の情報が記載されます。
1)国籍
2)氏名
3)生年月日
4)性別
5)旅券番号
6)発行年月日
7)有効期限
8)発行機関
これらの情報に加えて、証明写真が印刷され、パスポート保持者の身元を明らかにするものとして大変重要なもので、パスポートは「国際的な通用度が最も高い身分証明書」ということができます。
なお、「ICAO」は、パスポートの偽造を防止し、利用者の利便性を向上されるため、2005年にICパスポートの国際規格を策定し各国で導入が進められています。
特に、アメリカ合衆国連邦政府では、テロリズム対策として出九国管理を強化するため、諸外国にパスポートへのICカード技術の導入を強力に要請しています。
▼キーワードチェック:ICAOについて
ICAOは、本部がカナダのモントリオールにあり、日本語では「イカオ」や「アイカオ」と読まれることが多く、1947年に発足された国際連合経済社会理事会の専門機関の一つです。
パスポートの取得方法について
パスポートを初めて申請する時は、国内で申請する場合には各都道府県のパスポート申請窓口で、国外で申請する場合には書く在外公館(大使館・総領事館)に確認します。
以下に、パスポートを取得するまでの流れについて、ご紹介します。
パスポートの必要書類
パスポートを取得する際には、下記の書類が必要です。
1)一般旅券発給申請書
2)申請6ヶ月以内に作成された戸籍謄本または戸籍抄本
3)住民票の写し
4)写真
5)申請者が本人であることを証明できる書類
A.1点で良い書類
マイナンバーカード(個人番号カード、通知カードは不可)、運転免許証、船員手帳など
B.2点必要な書類
健康保険証、国民健康保険証、共済組合員証、船員保険証、後期高齢者医療被保険者証、国民年金証書(手帳)、厚生年金証書、船員保健年金証書、恩給証書、共済年金証書、印鑑登録証明書(登録印鑑も必要)、写真の貼付された学生証、写真の貼付された会社の身分証明書、写真の貼付された公的機関の資格証明書など
パスポートの申請
先の必要書類が全部整ったら、住民登録をしている都道府県にあるパスポート申請窓口で申請します。
パスポートの申請から受領するまでには、通常で土日・祝休日を除き、約1週間程度かかります。
なお、未成年者が申請する場合には、申請書の裏面にある「法定代理人署名」欄に親権者または後見人が署名します。
また、申請書を代理で提出する場合には、申請者本人が記入する事項を記入し、代理人の本人確認書類を持参する必要があります。
ただし、代理人による提出が認められない場合もありますので、各都道府県のパスポート申請窓口に事前に確認しておきましょう。
パスポートの受領
パスポートは、申請時に渡された受領証を持参し、本人が必ず申請窓口で受領します。
なお、パスポート受領する際には手数料がかかりますので、下記の旅券の種類に応じて、必要額の収入証紙および収入印紙を受領証に添付してください。
1)10年間有効な旅券(20歳以上)
都道府県収入証紙 2,000円
収入印紙 14,000円
2)5年間有効な旅券(12歳以上)
都道府県収入証紙 2,000円
収入印紙 9,000円
3)5年間有効な旅券(12歳未満)
都道府県収入証紙 2,000円
収入印紙 4,000円
*租税公課のため、非課税。
*2019年12月18日時点の情報
パスポートの再発行について
もし、海外でパスポートを紛失した場合には、最寄りの在外公館(大使館・総領事館)に速やかに連絡し、下記の必要書類を持参して紛失(焼失)手続のために来館しましょう。
1)紛失一般旅券等届出書
2)警察の発行した紛失届け出を立証する書類または消防署等の発行した罹災証明書等
3)6ヶ月以内に撮影された顔写真(経て45ミリ×横35ミリ)
4)必要に応じて本人や国籍を確認できるもの
さらに、新パスポートを申請する場合には、下記の書類が必要です。
新パスポートを申請する場合
1)一般旅券発給申請書(10年または5年用)
2)6ヶ月以内に発行された戸籍謄本または抄本の原本
3)6ヶ月以内に撮影された顔写真(経て45ミリ×横35ミリ)
帰国のための渡航書を申請する場合
1)渡航書発給申請書
2)6ヶ月以内に発行された戸籍謄本または抄本の原本または日本国籍を確認できる書類
3)6ヶ月以内に撮影された顔写真(経て45ミリ×横35ミリ)
4)その他日程等が確認できる書類
なお、万が一、パスポートを再発行するときに備えて、海外に渡航する際には戸籍謄本または戸籍抄本を携行するとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
海外に旅行する際には、パスポートがあることで渡航した国で保護してくれることがわかりました。
申請する際には、申請書のほかにも提出書類が必要ですし、渡航先で再発行を受ける場合には日本でしか取得できない書類も必要ですので、しっかり確認して準備しておきましょう。