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天橋立の南側の文殊には、日本三文殊の一つ「知恵の文殊」の智恩寺があります。三人寄れば文殊の知恵、の知恵を授けて下さる文殊菩薩として親しまれています。
文殊菩薩は元々中国の仏様でしたが、人々に禍をもたらす悪龍を1000年の説法の上に鎮め、守り神とした、という久世戸縁起よりこの地に鎮座されております。毎年7月24日に催される「文殊堂出船祭」の巫女舞は久世戸縁起を再現した光と炎のスペクタクルです。
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天橋立の散策に繰り出す前に、門前の4軒茶屋(「吉野茶屋」、「彦兵衛茶屋」、「勘七茶屋」、「ちとせ茶屋」)で、食べると智恵が付く、という「智慧の餅」に舌づつみ。伊勢の赤福餅ととてもよく似ていますが、智慧の餅の創業は元禄 3年(1690年)、赤福餅は宝永四年(1707年)、約20年ほどですが、こちらの方が早いのです。
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いよいよ天橋立の散策です。天橋立の南側は切戸の文殊と呼ばれて陸地とは繋がっていません。手前側を現世、対岸を神代の世界に見立て、北側にある籠(この)神社の参道として発達してきました。昔は小舟で両岸を繋いでいましたが、現在では「回旋橋(かいせんきょう)」という旋回する橋で結ばれています。
橋立水道を船が通過する時のみ旋回します。現在では天橋立の見所の一つとなっています。