日本三景「天橋立」
天橋立(あまのはしだて)」は、安芸の宮島、陸奥の松島と並ぶ日本三景の一つです。宮津湾と阿蘇海を仕切る格好で南北に伸びている、幅約20~60m、全長約3.6kmの砂嘴(さし)でできた砂浜で、大小約8000本の松が自生しています。
古代より、奇勝・名勝として知られ、1952年には国の特別名勝に、その3年後の1955年には若狭湾国定公園の指定区域に、更に2007年には丹後天橋立大江山国定公園として指定され、2015年現在日本で最も新しい国定公園で、年間約280万人が訪れる観光地として賑わっています。
天橋立へのアクセスや所用時間
日本三景「天橋立」は、京都府の日本海側、宮津市に位置しています。京都、大阪方面からですと特急で約2時間、お車でも高速道路で2~3時間の距離です。
天橋立観光には、平均2〜3時間、目一杯満喫しようとすると4〜6時間は所要時間が必要です。
天橋立の歴史
天橋立は「天の浮橋」とも言われ、その伝説は神話の世界まで遡ることができます。国生み神話に登場する、イザナギが、地上で暮らすイザナミに会いにいくためにかけた橋が夜の内に倒れ、天橋立となった。そんな逢瀬伝説から、その霊験にあやかろうと、良縁を望む女性やカップルにも人気です。
平安時代には小式部内侍が「大江山 いくのの道の遠ければ まだ踏みもみず 天橋立」と詠み、百人一首の一つとして現代に受け継がれています。
天橋立は国宝となった雪舟の「天橋立図」の題材になるなど古くより日本人に親しまれている名勝地の一つです。写真向かって左の智恩寺や、左の籠神社など、当時の風景が甦ります。