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しまなみ海道とは
「しまなみ海道」をご存知ですか?
広島県尾道市から愛媛県今治市まで、瀬戸内海に浮かぶ6つの大きな島と、合わせて8本の橋で結ぶ全長約60kmの道です。
サイクリングロードが整備され、車だけでなく自転車や徒歩でも渡ることができ、日本で初めて海峡を横断できる自転車道として、日本だけでなく、世界のサイクリストも注目するサイクリストの聖地です。
またそれぞれの島には、戦国時代に活躍した村上水軍にちなむ名所旧跡や、歴史ある神社・寺、ミュージアムやアートなど見どころもいっぱいです。
しまなみ海道おすすめ観光スポット1:橋
島と島を結ぶ全部で8つの橋は、景観に合わせてデザインされており、しまなみ海道のビュースポットになっています。
通行の際は50~200円の料金が必要になります。
愛媛県側から順にご紹介します。
photo by nice-views.com
「来島海峡大橋」は、愛媛県今治市と大島を結ぶ橋です。
全長4045mとしまなみ海道に架かる橋の中で最長で、世界で最初の三連吊橋です。
通行料は200円です。
「伯方・大島大橋」は、大島と伯方島を結ぶ橋です。
伯方橋と大島大橋からなり、全長1165mで、橋の途中から見近島へ下りる遊歩道があります。
通行料は50円です。
伯方島と大三島を結ぶ「大三島橋」は、しまなみ海道で最初に完成した唯一のアーチ橋です。
全長は328m、通行料は50円です。
「多々羅大橋」は大三島と生口島を結ぶ橋です。全長1480m。通行料は100円です。
世界最大の斜張橋で、鳥が羽を広げたような美しい姿が人々を魅了します。
主塔付近に立って手を叩くと音がこだまする「鳴き龍現象」が起きます。
拍子木も置いてあるのでぜひ試してみてください。
「生口橋」は生口島と因島を結ぶ橋です。
全長790mで、優美でスレンダーな姿の斜張橋です。
通行料は50円です。
全長1270mの「因島大橋」は、因島と向島を結ぶ橋です。
上下二段構造になっていて、上が自動車、下が原付・自転車・歩行者専用道になっています。
通行料は50円です。
向島と尾道市を結ぶ橋は二つ。
一つは「新尾道大橋」ですが、自動車専用道路です。
もう一つは「尾道大橋」。
通行料は10円ですが、歩道が狭く交通量も多いため、この区間は船を利用することをお勧めします。
しまなみ海道おすすめ観光スポット2:村上水軍
海の大名と呼ばれ、室町~戦国時代に瀬戸内海に君臨した海賊衆「村上水軍」。
能島、因島、来島はその根拠地として知られます。
しまなみ海道には水軍ゆかりの名所が数々あり、因島の「因島水軍城」や大島の「今治市村上水軍博物館」では彼らの活躍を伝える資料が展示され、その勇壮さを今に伝えています。
しまなみ海道おすすめ観光スポット3:耕三寺・耕三寺博物館と未来心の丘
photo by kankou.pref.hiroshima.jp
生口島にある『耕三寺・耕三寺博物館』は、約5万平方メートルの敷地に、日光陽明門を再現した「孝養の門」など、社寺建築をモデルにした建物が建ち並び、山門や羅漢道など国登録有形文化財に指定されています。
孝養の心と日本文化の粋が楽しめます。
また、耕三寺の奥にある「未来心の丘」は、杭谷一東氏による現代アートの大理石庭園。
一面イタリア産大理石で、彫刻作品と自然景観との融合を目指した「環境彫刻」作品に直に触れることもできます。
しまなみ海道おすすめ観光スポット4:大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)
大三島にある『大山祇神社』は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の兄で、日本建国の神とされる大山積大神(おおやまづみおおみかみ)が祀られ、日本総鎮守の号を下賜された由緒ある神社です。
歴代の天皇や武将たちが戦勝祈願のため、多くの武具甲冑を奉納したことでも知られ、全国の国宝に指定されている武具のうち約8割がここに集まっているといわれています。
宝物館には源義経の鎧や弁慶の薙刀、斉明天皇奉納の禽獣葡萄鏡(きんじゅうぶどうきょう)などが収蔵・展示されています。
境内にある樹齢約2600年の神木・大楠も必見です。
しまなみ海道おすすめ観光スポット5:美術館
大三島にある『今治市大三島美術館』、『ところミュージアム大三島』、『村上三島記念館』、『今治市伊東豊雄建築ミュージアム』、『今治市岩田健母と子のミュージアム』、生口島の『平山郁夫美術館』と、美術館が点在しているのもしまなみ海道のおすすめポイント。
また生口島には、アーティストが設置場所をセレクトして、そこから得たイマジネーションをアートで表現した『島ごと美術館』もあります。
自然と一体化した作品が生口島のあちこちに点在し、触れたり様々な角度から見たりすることができます。
サイクリングしながらアート観賞ができるなんて素敵ですね!
ところミュージアム大三島の公式サイトはこちら
村上三島記念館の公式サイトはこちら
しまなみ海道おすすめ観光スポット6:潮流体験
古来よりしまなみ海道の海域は、潮流の速さで知られ、瀬戸内海を往来する船にとって“最大の難所”といえます。
それを体験できる「潮流体験」はいかがですか?
日本三大急流の一つでもある来島海峡の潮流を間近で体験できる「急流観潮船」や、能島水軍の潮流体験などがあります。
また、伯方島の「船折瀬戸観潮台」では、川のように流れる潮流を高台から見ることができます。
しまなみ海道おすすめ観光スポット7:レモン谷
柑橘類の栽培が盛んなしまなみ海道。
なかでも生口島は、昭和2年から栽培を始めたという国産レモン発祥の地です。
そんな生口島の『レモン谷』と呼ばれる地区で、5月ごろから咲き始めるレモンの花は壮観。
サイクリングの疲れた体も爽快に癒してくれることでしょう。
レモンをはじめとする柑橘類を利用して作られる名物は、お土産にもおすすめです。
しまなみ海道おすすめ観光スポット8:向島洋らんセンター
『向島洋らんセンター』は、向島の温暖な気候を利用して、洋らんの栽培や新品種の開発を行っている施設です。
カトレア、胡蝶蘭、オンシジウムなど、さまざまな形や色彩のらんが一年中楽しめます。
施設内には小川のせせらぎが聞こえる芝生の広場があり、サイクリングの途中でのんびりとするのにおすすめです。
しまなみ海道おすすめ観光スポット9:よしうみバラ公園
大島にある『よしうみバラ公園』は、2.8haもの園内に、世界のバラ400種3500株が植栽され、5月中旬から12月末頃まで楽しめます。
モダンローズをはじめ、ナポレオン皇妃ジョセフィーヌが集めた「ジョセフィーヌ・コレクション」も、フランスのバラ園から移植されています。
隣接のローズ館では、バラを使ったグッズの販売や、バラのソフトクリームなども楽しめます。
しまなみ海道おすすめ観光スポット10:サンライズ糸山
来島海峡大橋のたもとにある『サンライズ糸山』は、全国で60番目のサイクリングターミナルとして誕生しました。
サイクリストやウォーキングを楽しむ人たちでいつも賑わっています。
館内のロビーやレストランからは、来島海峡大橋や来島海峡の絶景が望めます。
いかがでしたか?
しまなみ海道のサイクリングルートには、随所に案内板が立ち、レンタサイクルも種類が豊富で、電動自転車などもあり、体力に自信がない人やお子さんも気軽に楽しめます。
サイクリングだからこそ味わえる「しまなみ海道」を、ぜひ楽しんでみてください。