神の宿る大自然を楽しむ「屋久島」登山のおすすめコース5選

屋久島の登山はいくつものルートがありますが、初心者コースから上級者コースまで種々様々です。   しかしどのコースを取っても、それなりの装備をしていくと、ガイドなしでも登れますが、初心者コースを登られる方は、できれば登山ガイドをお願いすれば安心だと思います。今回は初心者から上級者までの屋久島登山をご紹介いたします。

奥岳が眼前に迫ってくる「太古岩登山」

太鼓岩登山登山道
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太鼓岩風景
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太古岩登山には、神秘的な光景がたくさん見られます。白谷川の流れが生んだ渓谷を中心に、鬱蒼とした屋久杉や照葉樹の原生林は深く苔むし、谷に重なる花崗岩の巨石など、目を疑うほどの神秘的な光景の登山コースです。
 
弥生杉や太鼓岩、もののけ姫の森の人気スポットから二代杉、三本足杉、奉行杉、くぐり杉、さつき吊り橋などが楽しめます。太鼓岩への登山には、辻峠の分岐点から10~15分かかります。かなりの急登になっていますので、注意書きもありますが、距離もさほどなくさほど厳しくありませんが、雨の日には少し厳しいかもしれません。
 
太鼓岩に登頂に成功すると眼前には、雄大な奥岳が広がり清々しい気分になることでしょう。
所要時間は5~6時間程度です。

 

遠く向こうには安房の集落を望む「奇岩太忠岳登山」

太忠岳登山道
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太中岳頂上
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奇岩太忠岳登山は、五神木の一つ樹齢3,000年を超える大和杉を見ることが出来ます。
 
名前からは信仰的なイメージを受けますが、数多くの著名巨木や色々な木々が林立し、清らかな川が流れ、緑豊かな苔に包まれる屋久島随一の森「屋久杉ランド」。この屋久杉ランドから見える「奇岩・天柱石」を頂とする太忠岳登山を目指します。
 
天文の森を過ぎ、世界自然遺産ゾーンへ入るあたりからは、本格的な登山です。シューズ、雨具など、最低限の登山装備が必要です。
 
山頂にある天柱岩は迫力満点ですが上ることはできません。天柱石の横にある巨石のテラスへはロープで登れます。テラスの高さは4~5mあり、ちょっと足がすくむかもしれませんが、テラスから望む原生林は心を癒してくれます。
所要時間は7~8時間程度です。

 

難所に次ぐ難所の「モッチョム岳登頂」

モッチョム山道
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モッチョム岳全景
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モチョム岳は、屋久島の南端近く、海から切り立ったように聳える花崗岩の岩峰、巨岩を頂とする世界自然遺産地域に高く聳えています。
 
遠くから見た通りの山で、「モッチョム岳を登ることが出来れば屋久島の山は大体上ることが出来る」と言われています。
 
登山は急登に次ぐ急登、這うように進み、ロープを持っての登山になります。登って下ってを繰り返して到達する頂上からは、眼下1,000mに太平洋の広がる絶景が大きな感動と達成感を得られます。
 
神山展望台からモッチョム岳の尾根筋ではロープを掴んでよじ登るなどの場面が何度かありますが、思うより難しくなく、危なくもありません。歩く人が少ない登山道などで多少荒れ気味です。長袖はもちろんグローブも必須です。強いて危険個所といえば、モッチョク岳山頂です。花崗岩の上に上ったとき滑らないことです。
所要時間は、約6時間程度です。

 

日帰りで登る「宮之浦岳登山」

宮之浦岳登山道
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宮之浦岳山頂
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宮之浦岳は、屋久島の中心に高く聳える、日本百名山で九州最高峰標高1,935mの山です。
 
清らかな水が流れる淀川から始まる宮之浦岳登山。深い森林を抜けると最南端の高層湿原・花之江河、オブジェのような数々の巨大な花崗岩。森林限界を過ぎると緑の中に花崗岩と白骨樹が林立し独特の景観を見せてくれます。
 
稜線から望む奥岳、島の最高地点でもある頂上からは360度の大パノラマが望めます。登山の醍醐味を存分に感じられる人気コースです。
淀川登山口で、すでに標高1,360mです。心持低酸素気味なのと、万が一足を傷めると命取りになりますので、ゆっくりと歩くことをおすすめ致します。
 
分岐も多い本格的な登山道ですが、しっかり道標があり迷う心配もなく、特別難所や危険個所もありません。
所要時間は約10時間程度です。

 

王者の風格漂う「縄文杉」へ登山する

縄文杉登山道
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縄文杉
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「縄文杉」は、屋久島の森の奥深く佇む屋久杉を代表する最大の巨木です。
日本に自生する杉の中で最大の幹周りを誇り、隆々と盛り上がる幹、低くずんぐりとした樹形など、一目見ただけで神々しく見えるかもしれません。
 
台風の進路にもなる屋久島の厳しい自然の中で生き続けた巨樹は王者の風格を感じさせます。
ウィルソン株・大王杉など数々の著名ポイントを通る風光明媚な登山ルートは、しっかり整備され危険個所もありません。
 
一般的には10時間程度が標準とされますが、必要以上に時間をかけると逆に体力を無駄に使うことになります。最大の難所はといえば、トロッコ軌道、片道8km強、標高差300m強の緩い坂をリズム良く歩くことが大切です。
所要時間は8~11時間行程です。

 
屋久島登山マップ
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五つの登山コースをご紹介しましたが、屋久島にはまだたくさんの登山コースがあります。
 
家族連れでも、気安く散策気分で歩けるコースもありますので、友人同士や、家族同士で神々が宿るといわれる、屋久島の登山にチャレンジしてみませんか。皆さんに新しい思い出が出来ることと思います。
 
また、屋久島登山は、上級者向けでもそれほど難しくなく、登山装備をしていれば初心者でも登れるコースだけです。心配な方は、登山ガイドをつけての登山でしたら、なお安心して登山してもらえると思います。亜熱帯から亜寒帯までの気候を体験できる貴重な登山ですから、楽しみ方も他にはないものがあると思います。


 
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