三段壁
photo by tabit.jp
和歌山県南部に位置する白浜町は温暖な気候に恵まれ、温泉情緒あふれる温泉街から大自然を感じる海まで楽しむことできる観光地です。
こちらは、5.6メートルの高さを誇る三段壁。断崖絶壁の名勝としても知られており、展望台からは雄大な太平洋と海に突き出す大岩壁の迫力ある風景を一望することができます。その昔、漁師たちがこの高見から船の動向や魚の群れを見つけるのに使われていた「見壇」と呼ばれる場所でした。南紀2㎞にわる大岩と岩肌に打ち寄せる黒潮が激しくぶつかる景色は自然の迫力に圧倒されそうなほどの美しさ。ぽっこりと大きな口を開けている姿が見え、洞窟があるのが分かります。
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三段壁足湯は2013年にオープンしたばかりのまだ新しい絶景ポイント。細長く設置された足湯は横並びに10人ほどが座ることができ、泉質は塩化物泉で保温効果があります。足湯につかり眼の前に広がる海と三段壁をのんびりと温まりながら一望できます。三段壁へ来たら是非とも立ち寄って欲しいところです。
三段壁洞窟
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こちらの三段壁洞窟は地底36mに広がる海蝕洞。
数千万年もの年月をかけて波が削り取った天井岩盤や海水が吹き上がる潮吹き岩といった、展望台から決して見ることのできない内部は、とても神秘的です。波がない穏やかなときに太陽の日が差し込んだ洞窟の海は青くきらめき、外から見る力強い海とは違う穏やかな母なる海の表情を見ることができるでしょう。
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波の力によって浸食され形成された洞窟はまさに自然の要塞。
源平合戦でも知られる熊野水軍の舟隠し場の洞窟だとも伝えられている白浜の古跡です。洞窟内には瀬戸鉛山鉱山採掘場跡や史料をもとに再現された番所小屋があり、当時の様子を知ることができます。
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洞窟内には温水が湧き出ており、飲むことも可能で胃腸作用があると言われています。湧水の先に進むと、牟婁大辨財天様が祭られているのです。芸能や水、神社・仏閣の神様と言われており、十六童子を従えて鎮座しています。洞窟で参拝するなんて何だか不思議な感じですよね。