伊勢志摩サミットで話題の伝統を纏った「志摩観光ホテル ベイスイート」

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近鉄志摩線の終着・賢島駅は、全国的にも珍しく橋を渡った小島の中央にあります。その賢島駅から徒歩でも10分ほど、緩やかな坂道を登った島の頂上に「志摩観光ホテル ベイスート」のモダンな建物が美しい曲線を描いて佇んでいます。
 
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真珠買付けに訪れる外国人の宿として、また”海の軽井沢”を目指す賢島の中心的ホテルとして、1951年に現在の「志摩観光ホテル クラシック」が開業。
 
志摩ならではの食とサービスを提供し“シマカン”の愛称と共に、日本のリゾートホテルの変遷をそのままなぞらえる様な歴史を歩んできました。
 
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その新たなる一歩として2008年にオールスイートのプレミアムホテルとして新設されたのが「ベイスイート」です。
 

全室100㎡以上のスイートルーム

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伊勢神宮の鳥居を思わせる印象的な玄関庇をくぐり、暖炉のあるゆったりとしたコンシェルジュラウンジでチェックインを済ませます。
 

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宿泊フロアに上がり、窓からの日差しが光の回廊の様な廊下を案内されお部屋に向かいましょう。
 
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お部屋には玄関スペースが設けられており、三和土で靴を脱いで入ります。自宅でリラックスするような気分を味わってほしいという思いからこのスタイルにしたそうですが、だからといって室内が家庭的なわけではありません。
 

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標準的なスーペリアクラスでも100㎡のスイートタイプ。
 
寛げるL字型カウチスタイルのソファに、機能的に接続した書斎ディスク。ベッドの足元には、空間のゆとりを感じさせるスツールも配されています。
 
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室内のテクスチャーや配色も和を意識した落ち着いたもので、海外に影響を受けたリゾートホテルとは異なる、日本独自の落ち着きを演出しています。
 

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もちろん広いベランダに出れば美しい英虞湾が一望です。
 

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さらに嬉しいのは、このベランダと並んで設けられている明るいビューバス。
 
バスタブの先、ビューウィンドウ越しに時々刻々と変化する景色とともに入浴が楽しめ、湯浴みが過ぎれば浴室に備わったドアから直接ベランダに出て涼むことも出来ます。

 

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女性にはクラランスのベーシック・ケア・プログラムの一式が備わっているのも嬉しいポイントでしょう。
 

「日本の夕景百選」に選ばれた絶景

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館内で是非とも足を運んでほしいのは、最上階に設けられたライブラリーラウンジと屋上庭園。
 
ラウンジに入った瞬間から視界が左右に開け、英虞湾のパノラマが広がります。

 

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さらにその先には、屋上の半分近くを使って植栽と遊歩道を設けた庭園が延びています。ここからの眺めは恐らく志摩地域最上級ではないでしょうか。
 

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2016年開催のG7サミットではここが各国首脳の記念撮影スポットになるかもしれません。夕刻ともなればラウンジで饗されたスパークリングワインを片手に、「日本の夕景百選」に選ばれた夕焼けを散策しながら眺める贅沢を体験できます。
 
また、英虞湾は夕景だけでなく朝霧も知られています。スタッフですら「毎朝この風景を20年以上見ていますが、今でも本当にきれいだと思います。」と語るほどだそうです。
 

食通を唸らせる「黒鮑のステーキ」

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日が沈めば、いよいよこの宿の本領、英虞湾の海の幸を、匠の技で魅了するディナーの時間です。
 

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ご馳走の産地である地の利を活かして、古くから知られる本館の「ラ・メール クラシック」。その別館であるベイスイートのメインダイニング「ラ・メール」は「クラシック」のスーシェフだった樋口氏に任され、伝統を活かしながら最新のトレンドを見据えた料理を提供してくれます。
 

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先代、先々代のシェフによって磨かれた伊勢海老のスープは、エスプーマ(泡状のムース)を使って「伊勢海老のクリームスープ“ベイ・スイート”」に昇華。また、火の通し方が絶妙なも、様々な趣向でアレンジして饗されます。
 

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メインは誰もがチョイスする黒鮑のステーキが外せません。あちらこちらで鮑を食べた食通も「志摩観光ホテルの黒鮑は別もの」と一席語るほどですが、その味をベイ・スイートならではの繊細な一皿として味わえます。
 
少量ずつ、アミューズも含めて10皿程にまとめた「デギュスタシオン」もお勧めです。伊勢志摩の素材をまるごと頂けるかの様な、嬉しいコースです。
 

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また、連泊するなら「浜木綿(はまゆう)」の本格懐石もおすすめ。近年、その名を知られ始めた地産の「あのりふぐ」もこちらで頂くことができます(季節限定)。
 

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関西財界にも愛された名門の宿が、近年、革新的なリニューアルで続々と復活しています。この宿も、様々な逸話と伝統を纏い、今年5月のG7サミットという最新の話題に彩られ、世界基準のラグジュアリーホテルへ、さらなる飛躍を目指しているようです。そこには様々な葛藤や、解決途上の問題もあるのではないかと思います。
 
しかし、日本独自のリゾートラグジュアリースタイルを生み出したという自信と伝統を糧に、必ず成し遂げてくれる事でしょう。

 

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記事提供・協力:一休.com

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