名所旧跡が多い京都。1泊、2泊の滞在では物足りない…。他に気兼ねすることなく、家族やグループでプライベートタイムを楽しみたい…。もっと京都らしさを満喫したい…。そんな人におすすめなのが1棟貸切の宿「庵町家ステイ」。
photo by ikyu.com
利用するのは昔ながらの町家。京の町家は「うなぎの寝床」のように間口に比べて奥行きが深いことで知られています。
虫籠窓(むしこまど)、屋根瓦、格子戸。美しい町家が立ち並ぶのはほとんどが細い路地で、そんな路地の風景は京都を代表する景観のひとつとして人々に愛されてきました。しかし残念ながら、路地も町家も急速に減りつつあります。
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そこで、昔の人たちがどんな暮らしを営み、どんな文化を育んできたのか、町家を通して美しい日本の暮らしを伝えようとしたのがこの宿。
昔ながらの風情を損なうことなく、快適な滞在環境を整えた「庵町家ステイ」は、そこにステイするだけで、日本の伝統と文化を肌で感じられる宿なのです。
建築年代も意匠も異なる11棟の京町家
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「庵町家ステイ」は全部で11棟。1棟まるごとを貸し切るスタイルなので貸家と呼んだ方がいいかもしれませんが、利用は1泊からOK。ほとんどが地下鉄四条駅や阪急河原町駅などから歩いていける圏内、いわば京都の街なかに位置しています。
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宿はスタンダードとプレミアムの2タイプ。棟によって2人から9人までの利用が可能で、建築年代も宿のプロフィールもさまざまです。
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たとえばスタンダードの「筋屋町」は明治の豆問屋の母屋だった家。築140年を超えてなお黒光りする大黒柱、広い玄関土間、吹き抜けの細長い台所など、昔の暮らしがしのばれる空間となっています。
1階に和室、2階に2つのベッドルームと続き間の和室があり、定員は9人。シャワートイレ2カ所と石の浴室が備わっています。インターネットアクセスや床暖房も完備。底冷えする京都の冬でも暖かく過ごせますよ。
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なお、すべての棟に言えることですが、建物保護の観点から自炊は不可。ただし食器やカトラリー類は揃っているので、近くの錦市場でおばんざいを買って食べてみる…などという滞在スタイルは可能。地元っ子のように楽しめるでしょう。
鴨川、清水寺、祇園…。京都の風情を満喫する。
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ワンランク上の滞在を望む人にはプレミアムがおすすめ。たとえば、代々医家の住まいだった「美濃屋町」や、商人が集う宿だった「和泉屋町」は鴨川のすぐそば! 窓を開け放てば涼やかな瀬音が部屋の中へ。
贅沢なことに床(テラス)もあり、水面を渡る風を感じながら、東山や清水寺の塔などの景色を眺められる、なんとも素晴らしいロケーションに恵まれています。
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中心部からはやや離れますが、かつて西陣織の工房兼住居だった「西陣伊佐町」には今も手織り工房を併設。「かちゃこんかちゃこん」という機の音は、京都の滞在を一層趣深くしてくれるでしょう。
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これらの町家ステイは基本的に宿泊のみの提供ですが、朝食、夕食は予約で仕出しにも対応しています。京都は仕出し文化が色濃く残るところ。仕出しで京の味を知るというのも面白そうです。
もっと京都を知りたい人、もっと京都を感じたい人に。「庵町家ステイ」なら、暮らすように京都を楽しめるでしょう。
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<宿の基本情報>
庵町家ステイ (京都府/京都市) [全11室]
所在地:〒600-8061 京都府京都市下京区富小路通仏光寺下ル筋屋町144-6
アクセス:JR・新幹線 京都駅より、タクシーにて約10分
※ご予約後に施設詳細の案内がありますのでご確認ください
参考料金:1泊2名 28,000円~ ※2016/12 時点
記事提供・協力:一休.com