やがて石段は「これ本当に道?」と疑いたくなるような、ただの岩の重なりの上を進みます。
岩と岩の間を縫って進んだりしますので、なんだか冒険しているようなわくわくした気分になります。
だんだん高くなり緑がなくなると、高所恐怖症の人には耐えられないような道になります。
お情け程度に掘られた、階段らしきただの岩を上りますが、一歩足を踏み外すと岩を転がり落ちるようなスリルが待っています。
もちろん、手すりのような安全対策なんてありません。
そんな恐怖と戦いながらそれでも我慢して登り続けると、そこには絶景が待っていました。
どこまでも続く、石がコロコロ転がった風景。
異世界のような景色です。
ハンピの村、そして通ってきた遺跡の回廊が遠くに見えます。
距離感、大小感があまり伝わりませんが、転がってる1つ1つの岩石は人の背丈に近いものがあります。
またハンピには、その巨石群に埋もれるようにして多くの遺跡が点在しており、それらを周って観光するのが主流となっています。