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「古都京都の文化財」について
「古都京都の文化財」とは、日本では5件目に世界遺産として登録され、2件3市の京都府京都市・宇治市、滋賀県大津市に点在する構成資産17件のことです。
具体的な物件:賀茂別雷神社(上賀茂神社)、賀茂御祖神社(下鴨神社)、教王護国寺、清水寺、延暦寺、醍醐寺、仁和寺、平等院、宇治上神社、高山寺、西芳寺、天龍寺、鹿苑寺、慈照寺、龍安寺、本願寺、二条城
所在地:京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市
推薦年月 平成5年
記載年月 平成6年12月
区分 文化遺産
「古都京都の文化財」の特徴・おすすめスポット その1:賀茂別雷神社(上賀茂神社)
「古都京都の文化財」の「賀茂別雷神社(上賀茂神社)」は、678年に創建され、「下鴨神社」とともに「賀茂神社」と総称されています。
本殿と権殿の2棟が国宝に指定、34棟が重要文化財に指定、境内が史跡に指定されています。
この「賀茂別雷神社(上賀茂神社)」は、良縁や縁結び、恋愛成就、災厄払い、方除、健康などに御利益のあるパワースポットして知られています。
身を清めることのできる「御手洗川」(みたらしがわ)や、季節によって新緑や紅葉が楽しめる「楢(なら)の小川」のせせらぎなど四季折々の風情が楽しめます。
住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
賀茂別雷神社(上賀茂神社)へのアクセス
電車・バスでのアクセス
A.JR「京都駅」
4系統上賀茂神社行き → 終点「上賀茂神社前」下車
9系統西賀茂車庫行き → 「上賀茂御園橋」下車→徒歩3分
B.地下鉄「北大路駅」
37系統西賀茂車庫行き → 「上賀茂御園橋」下車→徒歩3分
北3系統京都産大行き → 「御園口町」下車→徒歩1分
C.地下鉄「北山駅」
4系統上賀茂神社行き → 終点「上賀茂神社前」下車
D.京阪「出町柳駅」
4系統上賀茂神社行き → 終点「上賀茂神社前」下車
E.阪急「大宮駅」より
46系統上賀茂神社行き → 終点「上賀茂神社前」下車
F.地下鉄烏丸線
北大路駅徒歩20分、北山駅徒歩15分
車でのアクセス
A.JR京都駅から約30分
B.地下鉄烏丸駅から約20分
C.地下鉄北大路駅から約10分
「古都京都の文化財」の特徴・おすすめスポット その2:賀茂御祖神社(下鴨神社)
「古都京都の文化財」の「賀茂御祖神社(下鴨神社)」は、11世紀初頭に現在の構成に整えられました。
その後、応仁・文明の乱で消失したため、1581年に再整備された国家鎮護の神社です。
本殿は2棟が国宝に指定、境内の桜門などの31棟が重要文化財に指定され、境内は史跡にも指定されています。
この「賀茂御祖神社(下鴨神社)」の「相生社」は、良縁や縁結びの最強パワースポットとして知られており、祭神は、天地万物を生む霊的な力を持つと言われる「産霊神」(むすひのかみ)です。
また、「相生社」の隣にある「連理の賢木」(れんりのさかい)と呼ばれるご神木があり、途中から2本の木が1本に結ばれています。
同じように、「賀茂御祖神社(下鴨神社)」の境内にある「糺の森」(ただすのもり)にも結ばれた木が見られます。
賀茂御祖神社(下鴨神社)へのアクセス
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
電車・バスでのアクセス
- 京都駅から地下鉄(烏丸線)に乗車。北大路駅から市バス1・205系統に乗り下鴨神社前で下車。
- 京都駅から市バス4、205系統にのり下鴨神社前(もしくは糺ノ森前)で下車
- 観光周遊バス「京都・世界遺産回遊バス( K’LOOP)」が京都駅から運行(秋の紅葉シーズンのみ)
- 大阪方面:大阪中之島もしくは淀屋橋から京阪電車に乗り京阪出町柳駅へ。
車でのアクセス
- 京都東インターより
高速道路京都東ICから三条通りを道なりに進み、ウェスティン都ホテル京都前を通過し真すぐ河原町通まで、三条河原町通り交差点を右折し、そのまま鴨川沿いを北上。 - 京都南インターより
国道1号線を北上し堀川五条で右折、河原町五条を左折。
「古都京都の文化財」の特徴・おすすめスポット その3:教王護国寺
「古都京都の文化財」の「教王護国寺」は、「東寺」とも呼ばれ、55メートルの「五重塔」があり、木造の塔のなかでは日本一と言われています。
この「教王護国寺」は、1644年に3代目の徳川将軍「徳川家光」が再建・奉納したもので、五重塔・金堂・太師堂・蓮花門が国宝に指定、境内が国の史跡に指定されています。
講堂は、重要文化財の1つで日本国内に現存している最古の密教彫像です。
「教王護国寺」の「五重塔」の初層には、屋根を背負わされている邪鬼のユーモラスな姿が見られます。
さらに、「教王護国寺」の「毘沙門堂」には、龍の子供である「贔屓」が石碑を背中に乗せて台となっている「亀趺(きふ)」があります。
「亀趺(きふ)」は、石碑が永遠に遺ることを願って作られたそうで、「贔屓」を撫でた手で自分の体のよくない部位に触ると、その部分が回復すると伝えられてます。
「贔屓」の右ふたつ隣には玉垣に囲まれた「天降石(てんこうせき)」があり、これも「贔屓」と同じように撫でた手で身体を触ると病が治ると言われています。
教王護国寺へのアクセス
住所:京都府京都市南区九条町1
電車でのアクセス
- JR「京都駅」八条口より徒歩15分
- 近鉄電車「東寺駅」より徒歩10分
- 京阪電車「丹波橋駅」で「近鉄丹波橋駅」に乗り換え、「東寺駅」より徒歩10分D.阪急電鉄「大宮駅」で下車、バスに乗り換え、市バス18系統、71系統、207系統「東寺東門前」より徒歩1分
車でのアクセス
京都南ICより国道1号線を北へ約3.5km
バスでのアクセス
A.JR「京都駅」烏丸口より「京都駅前」から市バス
- 78系統(久世工業団地ゆき)で 8停留所目、「東寺南門前」下車
- 19系統(中書島 横大路車庫ゆき)で 8停留所目、「東寺南門前」下車
- 42系統(JR桂川駅前 阪急洛西口駅ゆき)で 3停留所目
- 16系統(南区総合庁舎・九条車庫ゆき)で 7停留所目
B.JR「京都駅」八条口より「京都駅八条口」から市バス
- 78系統(久世工業団地ゆき)で 6停留所目、「東寺南門前」下車
- 19系統(中書島 横大路車庫ゆき)で 6停留所目、「東寺南門前」下車
- 16系統(南区総合庁舎・九条車庫ゆき)で 4停留所目、「東寺西門前」下車
C.「京都駅八条口アバンティ前」から市バス
- 78系統(久世工業団地ゆき)で 5停留所目、「東寺南門前」下車
- 19系統(中書島 横大路車庫ゆき)で 5停留所目、「東寺南門前」下車
- 71系統(京都外大 松尾橋ゆき)で 5停留所目、「東寺東門前」下車
- 16系統(南区総合庁舎・九条車庫ゆき)で 5停留所目、「東寺西門前」下車
D.京阪線「祗園四条駅」より「四条京阪前」から市バス
- 207系統(反時計回り/九条大宮・九条車庫ゆき)で 11停留所目、「東寺東門前」E.阪急線「河原町駅」より「四条河原町」から市バス
- 207系統(反時計回り/九条大宮・九条車庫ゆき)で 10停留所目、「東寺東門前」F.阪急線「大宮駅」、京福線「四条大宮駅」より「四条大宮」から市バス
- 18系統(大宮通 久我石原町ゆき)で 5停留所目、「東寺東門前」下車
- 71系統(東寺 京都駅八条口アバンティ前ゆき)で 5停留所目、「東寺東門前」
- 207系統(九条大宮・九条車庫ゆき)で 5停留所目、「東寺東門前」下車
「古都京都の文化財」の特徴・おすすめスポット その4:清水寺
「古都京都の文化財」の「清水寺」は、京都のなかで有名な寺院の1つで、778年に僧「延鎮」が開山、798年に「坂上田村麻呂」によって仏殿が建立、現在の本堂は1633年に再建したと言われています。
その後、「坂上田村麻呂」は、征夷大将軍として観音の使者である毘沙門天と地蔵菩薩の助力を得て蝦夷を平定し、本堂の大規模改築を行った際、本尊の脇持として毘沙門天と地蔵菩薩像を祀ったと言われています。
「清水寺」の宗派は、かつては興福寺と同じ「法相宗」でしたが、平安時代中期より「真言宗」を兼宗し、1965年から新たに「北法相宗」を立ち上げて独立しました。
この「清水寺」には、「目隠しの門」と言われる「仁王門」があり、両脇に阿形と吽形の仁王像がたたずんでいます。
この「仁王門」をくぐると「清水の舞台」があり、この舞台から見下ろさないように仁王門によって目隠しされている天皇の住居「御所」が見られます。
清水寺へのアクセス
住所:京都府京都市東山区清水294
電車・バスでのアクセス
- 京都駅から市バス206系統、100系統で清水道および五条坂で下車
- 河原町駅から市バス207系統で清水道および五条坂で下車
車でのアクセス
- 名神高速道 京都南出口から約20分、京都東出口から約25分
- 阪神高速鴨川東出口から約15分
「古都京都の文化財」の特徴・おすすめスポット その5:延暦寺
「古都京都の文化財」の「延暦寺」は、788年に「最澄」が建立したと言われる比叡山全域を境内とする広大な寺院で、10の国宝、50以上の文化財があります。
浄土宗の開祖である「法然」、浄土真宗の開祖である「親鸞」、日蓮宗の開祖である「日蓮」など、有名な僧たちもここで修業したと言われ、戦国武将の「織田信長」に焼き討ちされたことで知られています。
この「延暦寺」は、3つのエリア「東塔エリア」「西塔エリア」「橫川エリア」に分かれています。
東塔エリア
「延暦寺」の僧たちは、90日座禅をし続ける「常坐三昧」という修業を東塔エリアにある「文殊楼」で行ったと言われています。
この「文殊楼」は、比叡山の玄関口にあり、知恵を司るといわれる「文殊菩薩」を祀っています。
さらに、この「東塔エリア」で、比叡山全体の中心にあるお堂が、国宝の「根本中堂」です。
最澄が「この世の中をなおしていきたい」と考え、彫ったと伝えられる「薬師如来」が安置され、2016年から10年かけて平成の大改修が行われています。
比叡山延暦寺の減点である「東塔エリア」には、このほか、下記の5つの観光スポットがあります。
2)重要文化財に指定されている大講堂
3)1回50円で慣らせる「開運の鐘(世界平和の鐘)」
4)阿弥陀如来の祀られている阿弥陀堂
5)規律を受けるため、1年に一度授戒会が行われる戒壇院
西塔エリア
「延暦寺」の「西塔エリア」には、851年に「円仁」が創建し、重要文化財に指定されている「常行三昧」の行われる「常行堂」があります。
この「常行堂」と同じ形で、普賢菩薩を本尊とする「法華堂」があり、中は非公開ですが、重要文化財に指定されています。
このほか、最澄に自分の全てを捧げ、12年間、毎日同じ時間に務める「侍真」という役割の僧がこもる「浄土院」や、「浄土院」の後ろにある「延暦寺」のなかで最も神聖な場所とされる伝教大使の「御廟」があります。
橫川エリア
「延暦寺」の「橫川エリア」は、「東塔エリア」からシャトルバスで15分、「西塔エリア」からシャトルバスで10分のところにあり、天台座主の3代目である「円仁」が開きました。
この「橫川エリア」には、正月三が日に亡くなったことから「元三大師」と呼ばれる「慈恵大師」の祀られている「元三大師堂」があります。
「元三大師」は、生前から人並み外れた霊力を持っていて、厄除け大師、角大師とも呼ばれており、私たちが親しんでいる「おみくじ」は、「元三大師」が考案したと伝えられています。
また、「橫川エリア」の中心には、「円仁」が聖観音菩薩を本尊として建立した「橫川中堂」や、入口から進んでまもなくのところには、元三大師が住みついた大蛇の毒気を封じ込め、弁天さまの使いとして龍神になったと言われている池があります。
延暦寺へのアクセス
住所:滋賀県大津市坂本本町4220
電車でのアクセス
京都・八瀬ルート
- 京都(JR奈良線)ー東福寺(京阪本線)ー出町柳(叡山電車)ー八瀬比叡山口(徒歩)ーケーブル八瀬(叡山ケーブルロープウェイ)ー比叡山頂(徒歩)ー比叡山頂(バス)ー比叡山
- 京都(京都バス)ー八瀬駅前(徒歩)ーケーブル八瀬(叡山ケーブルロープウェイ)ー比叡山頂(徒歩)ー比叡山頂(バス)ー比叡山
車でのアクセス
A.京都市内から
白川通または御蔭通を進み、北白川別当(交差点)を山中越(県道30号線)へー田の谷峠ゲートから比叡山ドライブウェイへ
B.大阪・神戸方面から
名神高速京都東ICを降りるー国道1号線から、西大津バイパス(国道161号線)へー
近江神宮ランプを降りて、山中越(県道30号線)へー田の谷峠ゲートから比叡山ドライブウェイへ
C.東京・名古屋方面から
- 名神高速京都東ICを降りるー国道1号線から、西大津バイパス(国道161号線)へー近江神宮ランプを降りて、山中越(県道30号線)へー田の谷峠ゲートから比叡山ドライブウェイへ
- 名神高速栗東ICを降りて、国道8号線へー辻(交差点)を左折して、レインボーロード(県道11号線)へー洲本町(交差点)で、レインボーロード(県道477号線)へーレインボーロード(県道477号線)を進み、琵琶湖大橋(有料道路)へ
道なりに北東へ進み、県道47号線へー仰木ゲートから奥比叡ドライブウェイへ
D.北陸方面から
湖西道路(国道161号線)真野ICからレインボーロード(国道477号線)へー道なりに北東へ進み、県道47号線へー仰木ゲートから奥比叡ドライブウェイへ