日本の世界遺産特集(9)「 白川郷・五箇山の合掌造り集落 (岐阜県・富山県) 」

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」について

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」は、岐阜県大野郡白川村の「白川郷」と南砺市の「五箇山」のことで、いずれも飛越地方庄川流域の歴史的な地名です。

ちなみに、「白川郷」は庄川の上流域に、「五箇山」は中流域にあたります。

「白川郷」は、「荘白川」(しょうしらかわ)とも呼ばれ、現在は、岐阜県白川村と高山市荘川町に分かれ、かつての「五箇山」は、富山県の3村「旧平村」「上平村」「利賀村」に含まれましたが、現在は「南砺市」に属しています。

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」は、「白山信仰」の修験者や平家の落人伝説と深い関係にあり、白川郷は12世紀中頃、五箇山は16世紀に合掌造りが確認できますが、いつから開始されたについてはわかっていません。

江戸時代中期の17世紀末頃に合掌造りの原型ができたものと推測されていいます。

そんな「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」は、大型の木造民家群で構成され、茅葺きの合掌づくりの大きな屋根の下は、3~5階建てになっています。

1階は、広い居室空間で、2階より上の階は、屋根裏部屋の寝室や作業空間で、一般には、1棟に数十人の大家族が居住していました。

18・19世紀のこのような民家は、山間の田畑に位置することが多く、周囲は広葉樹林に囲まれ、中央の谷筋の方向に民家は棟を並べていました。

居住と作業のための大規模な空間をもち、大家族が暮した民家の連なる「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」は、急勾配の茅葺屋根とともに独特の集落景観を構成しています。

記載物件名 白川郷・五箇山の合掌造り集落
具体的な物件 白川村荻町地区、平村相倉地区、上平村菅沼地区
所在地 岐阜県大野郡白川村、富山県南砺市
推薦年月 平成6年
記載年月 平成7年12月
区分 文化遺産
キーワードチェック:合掌造り
合掌造りは、日本の住宅建築様式の一つで、小屋内を積極的に利用するための切妻造りの屋根と茅葺きの家屋を特徴とします。
キーワードチェック:白山信仰
白山信仰は、「越のしらやま」と古くから詩歌に詠われていた「白山」を「命をつなぐ親神様」として、また、水神や農業神として、山そのものを神体とする信仰のことです。
キーワードチェック:平家の落人
平家の落人とは、源氏と平家の源平合戦で一ノ谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いで平家側が連敗を繰り返したことにより発生した平家側の難民が落人となって各地に潜んでいたことから、この名前がつきました。

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」の特徴・おすすめスポット その1:白川郷合掌造り集落

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」の「白川郷合掌造り集落」は、岐阜県大野郡白川村の荻町地区にある大小100棟程度の合掌造りの集落です。

「白川郷合掌造り集落」は、江戸時代には高山藩領と浄土真宗照蓮寺領となっており、「高山藩領」は、のちに天領となりました。

当時の住民の多くは、農耕や山林樹木の伐採・搬出・養蚕を生業とし、民家内の屋根裏部屋では養蚕の作業などが行なわれていました。

この「白川郷合掌造り集落」の山里の景色は、日本昔話に出てくる風景そのままで、まさに日本の原風景といえるでしょう。

現在は、飛騨牛コロッケや五平餅などを食べ歩いたり、郷土料理や手打ちそばなどの食事処や、地元の名産品を買うことのできる土産店など、いろいろなお店があります。

「白川郷合掌造り集落」にある家屋や郷土館・展示館などを見学することで、合掌造り集落の生活を知ることができます。

この「白川郷合掌造り集落」は、高台に荻町全体を眺望できる「城山天守閣展望台」があり、そこからおよそ5分ほど歩くと「荻町城跡展望台」もあります。

現在の「白川郷合掌造り集落」は、観光地化されていますが、集落が大きいので、見どころも多くあります。

なお、この「白川郷合掌造り集落」の特徴として、昔から個々の家が助け合い、協力する相互扶助の「結」(ゆい)があります。

この地域は、冬は雪に閉ざさる厳しい自然条件のため、1年を通して様々な暮らし・行事の場面で助け合いを必要としたことから、白川郷ならではの相互扶助の関係が築かれました。

そんな「白川郷合掌造り集落」の「結」の心は、今も引き継がれ、次の世代に先人の生活の知恵を伝える場やきっかけにもなっているようです。

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」の特徴・おすすめスポット その2:五箇山の合掌造り集落

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」の「五箇山の合掌造り集落」は、富山県南砺市にある40ほどの小さい集落の総称です。

このうち、2つの集落「相倉」(あいのくら)と「菅沼」(すがぬま)が世界遺産に登録されています。

江戸時代に加賀藩領となった「五箇山集落」は、稲作に不向きな土地柄で、当時は流刑地でもあったこの地域では、火薬の原料となる塩硝(硝酸カリウム)の生産が保護されていました。

かつてのこの地域は、雑草と蚕の糞を利用して塩硝を抽出する培養法が行われ、陸の孤島という立地条件や原料調達に加えて、秘伝の漏洩を防ぐのに適していました。

現在は、この一帯では水田も見られますが、そのほとんどの部分は戦後に転作されたもので、当時の農業の中心は、焼畑によるヒエ、アワ、ソバと養蚕の桑でした。

「五箇山の合掌造り集落」の相倉集落には、20棟ほどの合掌造りの家屋が現存し、当時の合掌造りを利用した資料館や宿泊施設、食事処や土産店などもあります。

この「五箇山の合掌造り集落」は、合掌造り集落としての規模は大きくありませんが、観光地化されていないため、閑静で素朴な雰囲気があります。

なお、「五箇山の合掌造り集落」に入るとすぐに案内版があり、その案内に沿って畑沿いの道をおよそ5分ほど登ると撮影ポイントに到着し、集落全景を一望できるビュースポットになっています。

観光課や公式サイトからの情報まとめ (動画など)

公式サイト

岐阜県観光連盟
https://www.kankou-gifu.jp/

とやま観光ナビ
https://www.info-toyama.com/

白川郷観光協会
https://shirakawa-go.gr.jp/

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」へのアクセス方法

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」へのアクセスは、下記の通りです。

白川郷の合掌造り集落

住所:岐阜県大野郡白川村

電車・バスでのアクセス

JR高岡、高山、名古屋、金沢駅など新幹線停車駅から出発。 ※予約が必要なバスも有ります。

車でのアクセス

東海北陸自動車道:白川郷ICから約5分、または荘川ICから約40分。

飛行機でのアクセス

飛行機:小松空港から、高速バスで白川郷まで約70分。

五箇山の合掌造り集落

住所:富山県南砺市

電車・バスでのアクセス

高岡/新高岡駅から城端駅で下車、バスで「相倉」まで約30分。「菅沼」まで更に約20分。世界遺産バスは高岡始発。名古屋/金沢駅からは高速バスが出発。

車でのアクセス

東海北陸自動車道:五箇山 ICから菅沼まで約2分

まとめ

いかがでしたか。

「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」は、急勾配の屋根を特徴とする集落で、日本の原風景のような景観があり、集落ならではの生活の様子を知ることとができます。

世界遺産にも登録された「白川郷・五箇山の合掌造り集落 」をまだ訪れたことがない方は、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

おすすめの記事