ザ・ラジ・パレス The Raj Palace
インド有数の大都市デリーから南西に260キロメートルほど行ったところに、ジャイプールという街があります。
ジャイプールの人口は305万人で、日本の感覚からするとかなりの大都市なのですが、人口の多いインドでは11番目の人口にとどまっております。
この街は昔、ヴィクトリア女王(この翌年インド皇帝となった)の息子、アルバート王子がこの地を訪れた時に、市街の建物をピンク色に塗ったのをきっかけとして、別名「ピンクシティー」と呼ばれるようになりました。
街の女性達はピンク色のサリーを着てお出迎えしたとも言われています。
現在でも伝統的に建物にピンク色の塗装が施されています。
そんなピンクシティーの郊外にあるホテルが、「ザ・ラジ・パレス」です。
ジャイプール国際空港から車で20分というアクセスの良さです。
マハラジャの宮殿を利用したこのホテルの敷地に足を踏み入れると、庭園の美しさに目を奪われます。
インドらしいというよりは、むしろアラブの建築様式にも思えてくる庭園は、開放的な雰囲気となっており、宿泊者にとっても格好のくつろぎの場です。
人、車、牛が溢れかえるジャイプールから一歩このホテルに入ると、町中にあるのに外の喧噪は一切感じません。
きらびやかなエントランスをくぐって建物の中に足を踏み入れますと、圧倒的な開放感に驚いてしまいます。
ロビーもロビーとは思えず、まるで庭のような感じです。
演劇や人形ショーなどのエンターテイメントも敷地内で楽しめます。
公共エリアでは、無料のインターネット アクセス (無線) が利用できます。
また、施設内に24 時間対応ビジネスセンター、ミーティングルーム、キッズクラブ (無料) 、スパサービスがあります。
客室も非常に絢爛豪華です。
金で縁取りされた天井や壁などは、まるで宮殿の寝室にいるかのようですね。
部屋の中にも円柱があるのですが、そこに施された模様も非常に美しいです。
多くの客室には王室のミュージアム・コレクションが備わっています。
各客室には、専用のパティオがあります。
客室ごとに雰囲気が違います。
こちらはやや落ち着いた色調でまとめられています。
どちらの部屋もかなり広いです。
無線の高速インターネットアクセス(客室内は有料)、プレミアム衛星放送チャンネル、外貨両替、ツアーデスク、チケットサービス、ベビーシッター・託児サービス、 無料のボトルウォーター、アイロン、バスローブ、ヘアドライヤーなどのサービスがあります。
もちろん、それぞれの客室にはバスルームがあるのですが、インドではあまり普及していないバスタブがこのホテルにはしっかりと設置してあります。
客室のゴージャスなインテリアとは異なり、非常に落ち着いた内装のバスルームは、真のくつろぎをもたらしてくれます。
このホテルにはインド料理をお楽しみいただけるレストランやムグライ料理を提供するバーベキューのお店、コーヒーショップにバーがあります。
レストランでは、朝食も提供しています。
中庭のところには、プールが設置されています。
豪華な建物に取り囲まれて、外からの視線をシャットアウトしながらプールを堪能できます。
まさにインドのマハラジャをイメージするルーフトップテラスです。
ここからジャイプールの街に沈んでいく夕日や夜景を見ることが出来ます。
そしてこのホテルにはたくさんの中庭があります。
中庭ごとに雰囲気が違うので、見て回るのも楽しいでしょう。
かなり広いので迷子にならないよう注意が必要です。
「ザ・ラジ・パレス」のあるジャイプールの観光名所は
風の宮殿、天文台、シティパレス、アンベール城などがあります。
また、ジャイプールでのお買いものは、やはりジュエリーがおすすめです。
インドの工芸品は手作りの1点ものが中心で細工やデザインが素晴らしいです。
自分にぴったりの品を選んでみてはいかがでしょうか。
photo by wheelsonourfeet.files.wordpress.com
ジャイプールの観光名所のひとつ、風の宮殿です。
ザ・ラジ・パレスから3kmほどのところにあります。
姿を見られることを禁じられていた宮中女性のために建てられた宮殿で、女性たちは風通しのよい小部屋から祝祭の行列や町の様子を眺めたと言われています。
正面から見ると幅広く、大きく感じられますが、厚みのない屏風のような建物となっています。
沢山の窓と美しい透かし彫りを施してテラスの風の吹き抜けが良いことから、「風の宮殿」と名付けられています。
敷地内には小さな考古学博物館があります。
16世紀に築城したアンベール城は都市機能も備え、ジャイプルに遷都するまで150年間増改築が重ねられ、都として繁栄しました。
丘の上に堅固な城壁に囲まれて建つ質実剛健な外観に比べ、城内はイスラム様式の影響を強く受けたラジャスタン特有の優美なスタイルで造られています。
壁面に精緻な幾何学模様のモザイクが施され、世界で最も美しいと言われる、象頭の神ガネーシャが描かれたガネーシャ門をくぐると、左手に貴賓謁見のための勝利の間があり、その奥には天井や壁一面に小さな鏡を散りばめた鏡の間があります。
マハラジャは、その1枚1枚に映る外の景色を楽しんでいたことでしょう。
2013年、世界文化遺産に登録されました。
アンベール城へは麓から急坂を歩いて登らなければなりませんが、名物の象のタクシーにゆられ城へと向かえば、かつて象に乗って登城したマハラジャの栄華を味わうことができるかもしれません。
天文学にも造詣が深いジャイプールのマハラジャ、ジャイ・スィン2世によってこの天文台(ジャンタル・マンタル)は建設されました。
ヨーロッパやペルシャから膨大な書物を集めて作られたといわれています。
天文台(ジャンタル・マンタル)には、サンスクリット語で「魔法の仕掛け」という意味があります。
約20の天体観測儀が一見オブジェのように並び、摩訶不思議な光景が広がります。
天文への飽くなき探究心と持てる英知を傾けて建設した天文台(ジャンタル・マンタル)は、現役施設として、280年以上経った今でも利用されています。
2010年、世界遺産に登録されています。
ジャイプールを優雅に満喫することができる「ザ・ラジ・パレス」。
客室数も少なく静かでプライベート感のあるホテルです。
喧騒から離れてリラックスした滞在をお楽しみいただけます。
ぜひジャイプールに滞在の際は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?