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1500年に渡る激動の歴史を刻むイスタンブールの「アヤ・ソフィア博物館」

アヤ・ソフィア博物館 Hagia Sophia Museum

アヤ・ソフィア
photo by wallerz.net

ユネスコの世界遺産「イスタンブル歴史地区」に建つ「アヤ・ソフィア博物館」。アヤ・ソフィアとはギリシャ語で「聖なる知恵」を意味します。イスタンブール観光の目玉の1つとも言えるこの壮麗な建造物は、ローマ、ビサンチン、オスマンという3帝国の栄枯盛衰を見てきた歴史の生き証人です。

 
アヤ・ソフィアの赤い壁
photo by Marcelo Ruiz

ブルーモスクとして名高いスルタン・アフメット・ジャミーは広場を挟んですぐ向かい側。ブルーモスクが文字通り「青」のイメージだとすると、アヤ・ソフィアは「赤」のイメージ。実に対照的です。

 
アヤ・ソフィアの内部2
photo by Eflows

アヤ・ソフィアの歴史はブルーモスクのそれと比べ物にならないほど古いものです。最初の建築が完成したのは360年。ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌス1世、その息子のコンスタンティヌス2世の時代に東方正教会の聖堂として建てられました。その後、度重なる市民の暴動などにより焼滅・再建を繰り返します。現在の建物の基礎となる聖堂が完成したのは537年、ビサンチン帝国(東ローマ帝国)の時代。ユスティニアヌス帝により東方正教会の総本山にふさわしい、巨大なドームを持つ壮麗な大聖堂に再建されました。しばしば「ビザンチン建築の最高傑作」と評価されています。

 
アヤ・ソフィアの空撮
photo by wallerz.net

さらに時は流れて1453年。オスマン帝国のメフメット2世によりビサンチン帝国の首都コンスタンティノープル(現イスンタンブールが)が陥落します。皇帝は壮麗な威容を誇るアヤ・ソフィアをイスラム教のモスクに改修することに。ドーム上の十字架は取り外され、モスクの特徴であるミナレット(細長い塔)も四隅に付け加えられて建物はすっかりイスラム風に変化しました。

 
アヤ・ソフィアのランプ
photo by Leticia Barr @TechSavvyMama

さらに時は流れて近代の1934年。トルコ共和国の初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクによってアヤ・ソフィアは世俗化され、モスクの役目を終えて博物館として公開されることになります。キリスト教の大聖堂→モスク→博物館という激動の歴史を辿ってきたのです。

 

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