ハマムは日本の銭湯とは違い、スチームバスタイプ。中央には湯船ではなく「へそ石」という温められた大理石が鎮座しています。その周りを囲むように洗面台が幾つも配置されています。洗面台でお湯を出し、小さなハマム用の洗面器でかけ湯をしたら、しばらくそのまま体を温めます。担当のケセジ(垢すり師)が案内してくれて、いよいよへそ石でハマムトリートメントを開始。
垢すりやシャンプーも気持ちが良いものですが、ハマムといえば全身の泡マッサージ。ケセジが袋状になった布を利用してモコモコの泡を作っていきます。
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できた泡をふとんのようにわさっとかけると、素手によるマッサージがスタート。ふわふわの温かい泡につつまれて、優秀なケセジの熟練のマッサージを受けるのは正に極上の体験です。基本的には男性には男性の、女性には女性のケセジがついてくれます。垢すり、泡マッサージ後の肌はツルツルに。
photo by Ağa Hamamı (Turkish Bath)
入浴後はロビーでのんびりとクールダウン。トルココーヒーやチャイを飲んだり、売店でハマムグッズが購入できるところもあります。
photo by Ağa Hamamı (Turkish Bath)
これらのハマムの多くは歴史ある建造物をリニューアルしたもので、観光スポットとしても見応えがあります。イスタンブールで観光客に人気のあるハマムを何軒かご紹介しましょう。こちらは一番歴史のあるAğa Hamamı(アー・ハマム)。コンスタンティノープル(イスタンブール)を攻略したメフメト2世とその息子たちのプライベート・ハマムとして1454年に建設されたものです。オスマン帝国時代の最初期に建てられたというのだから驚きです。