イスタンブル・ラーレ・フェスティバル İstanbul Lale Festival
日本人も大好きな花、チューリップ。その原産国がトルコだということをご存知でしたか?
トルコのアナトリア地方が原産とされるこの花は、トルコの人々にとって特別な存在。その歴史はとても古く、トプカプ宮殿やブルーモスクに貼られたタイルにもチューリップのデザインが見て取れます。16世紀の初めには「チューリップ時代」と言わる最盛期を迎え、様々な芸術品や日用品にチューリップをモチーフにしたデザインが施されました。この頃にオランダに伝わったと言われています。
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生産国としてのオランダにすっかりお株を奪われてしまった感がありますが、チューリップは今でもトルコの人々に愛されています。その証拠にトルコの国花はチューリップ。トルコ語でチューリップはLale(ラーレ)といいます。
春になるとイスタンブールの街は沢山の花々でいっぱいになります。やはりその中でもよく見かけるのがチューリップ。道路脇や公園など、街の至るところに植えられたチューリップが一斉に花を咲かせます。
毎年4月になるとイスタンブールでは「イスタンブール・ラーレ・フェスティバル」が開催されます。2015年に10回目を迎えるこのイベントも、イスタンブールに春を告げる行事としてすっかり定着した感があります。どこか1箇所限定で行われるというわけではなく、イスタンブール中をチューリップで彩ろうという趣旨で見所は街のあちらこちらに用意されています。この時期にイスタンブールを訪れた旅行者は幸運です。
イスタンブールの観光の中心部、旧市街にあるスルタンアフメット広場でもチューリップが満開。アヤソフィアやブルーモスクとチューリップの組み合わせは多くのカメラマンの心を捉えています。